部下の失敗の責任を持たされる店長職が嫌で辞めたい。転職は逃げですか?

部下の失敗の責任を取らされる店長職を辞めたくなっても、転職はおすすめしません。転職先でも同じ立場になる可能性があるからです。相談事例を元に詳しく解説していきます。

現在、下着メーカーの販売員としてショップで店長として働いています。部下の失敗が多すぎて、本部スタッフから責任を問われ、責められてばかりいます。もう店長を辞めたいので、転職しようか悩んでいます。

お店は私を含め20代の正社員が2人、50代のパートが2人という体制なのですが、この50代の女性2人がいつも失敗ばかりしてトラブルが尽きません。

いつも「年だから……」と言い訳をして業務を真剣に覚えようとしません。パソコンは全く使えなくて、若い20代のスタッフに頼ってばかりです。

棚卸しの時も、何度説明してもやり方を理解していなくてミスだらけで、普通にやれば1日で終わる業務に1週間もかかりました。20代のスタッフはちゃんと仕事をしてくれるので、物覚えの悪い50代の部下が問題なのは明らかです。

それなのに、部下が何か失敗すれば全て店長の私の責任になるのがつらいです。もうこの状況から逃げたくて、アルバイトやパートスタッフと働かないで済む、正社員のみの職場に転職しようかと思っています。これは逃げでしょうか?

[相談者:29歳♀/下着メーカー/店長/中途入社3年目/年収300万円~400万円未満/独身]

店長やめたい0

回答1:部下の教育は管理職の職務なので、転職は逃げ

回答者:すみおか(元人事マネージャー&キャリアコンサルタント)
転職回数:1回


ミスが多くて改善の兆しも見えないパートスタッフの管理に、苦労されているのですね。相談者さまには、転職はせずに、この機会を成長のチャンスと考えて、マネジメント能力を向上させて状況を改善していくことをおすすめします。

なぜなら、転職をしてもいつかは管理職になってマネジメント能力が求められるため、転職が解決にならないからです。そして、部下の教育は管理職の職務なので、転職は逃げになります。

私が事業部長をしていたときも、マネジメントに悩んだことがありました。当時は約30名のパートスタッフを管理する立場にいましたが、組織全体の効率が悪くて、ミスも多発していたことから、一方的に改善指示をしていました。

ですが、状況は悪くなる一方で、どうしたらいいのかわからない状態に陥りました。そのとき、先輩社員にマネジメントについて相談をして、特に役に立ったのが、スタッフとの信頼関係の構築方法でした。

まずは一緒に現場で働いて、世間話などを通じて考え方を共有し、信頼関係を築いていく方法です。私はこの方法を続けた結果、パートスタッフの業務が改善されるだけでなくて、「あなたのためだから頑張るんだよ」と言ってもらえるまでになりました。

この経験は大きな財産となって、その後の組織運営でも問題なく対応できるようになりました。

ということで、「パートスタッフのミスは管理者の責任」という自覚を持って、これから必要となるマネジメント能力を身につけるチャンスだと考えてみてください。そのためにも、まずはスタッフとの関係構築から取り組んでいくことをおすすめします。

回答2:すぐには辞めないで、部下のできることを増やす

回答者:にひら(人事&キャリアコンサルタント)
転職回数:3回


部下の失敗が自分の責任になる状況はつらいですよね。一方で、店長や管理職の仕事は、自分の下に就いた様々な部下をうまく使って仕事をすることでもあります。

そう考えると、すぐには辞めないで、部下と話し合いながら、部下のできることを増やしていくことをおすすめします。

これは、私の管理職としての経験に基づくアドバイスです。実は私も、指示したことが全くできなくて、ミスばかりする部下を持ったことがあるのです。

はじめは、「なんでこんな簡単なこともできないのだろう?」という気持ちばかり抱いて、面談の際はいつもお説教のようになってしまっていました。

ですが、あるとき、「できないことをできるようにするには、何をすればいいだろう?部下に考えさせるような接し方をしたことがあっただろうか?」と気が付いて、部下に「一緒にどうしたらできるか考えよう」と話しました。

すると、部下から、「自分がどんなときにミスをしてしまうか」「こうすればミスがなくなると思う」という、具体的なミスの発生状況や解決策の話が出てくるようになりました。

そして、自分で考えさせたことも効果的だったのか、少しずつミスが減るようになって、1年後には他の新人を教育できるまでに成長しました。

相談者さまの場合ですと、「部下が何度説明してもやり方を理解していない」という点に関して、部下に「何がわからないのか」「どうしたら理解できそうか」を聞いてみるのもいいかもしれません。

転職したとしても、部下を自分で選ぶことはできません。それなら、今の職場で部下の仕事ぶりを改善するために、部下と話し合いながら、マネジメントのスキルをつけるつもりで頑張ってみてください。そうすれば、道が開ける可能性が高いです。

回答3:上司としての対応スキルを身につけるのが先

回答者:仲森(元人事&キャリア・ディベロップメント・アドバイザー
転職回数:7回


結論から言うと、今回の転職理由は「逃げ」と解釈するのが妥当です。ただ、逃げずに心身を壊して病気になってしまっては本末転倒なので、逃げることは悪いことではありません。

問題の本質は「仕事ができない部下との関わり方」です。正社員やパートとといった雇用形態に関係なく、仕事ができなかったり、ある分野だけは極端に苦手な人はどこにでもいます。

人材エージェントの視点で考えれば、仮に正社員だけの職場に転職しても、部下の失敗のせいで自分が責任を取らされたり、不条理な怒られ方をするシーンは必ず出てくるでしょう。

なので、仕事ができない部下への指示の出し方や、任せる仕事の範囲をコントロールするスキルを覚えないと、転職先でも遅かれ早かれ同様の悩みに直面します。職場を変えても、自分の課題克服の機会を先送りするだけなのです。

というわけで、転職をするならば、「自分の課題を新しい職場に持ち越した」と認識しておかないと、「こんなはずではなかった」と後悔してしまう可能性が高いです。それを踏まえて、もう一度よく考えてみてください。

回答4:転職よりも、部下が仕事をしやすい環境作りをする

回答者:小池(元・職業訓練校職員)
転職回数:2回


仕事を覚えない部下の失敗のせいで、本部から責任を問われてばかりではつらいですね。

転職したい気持ちもわかりますが、それは最終手段です。正社員でも仕事の質が悪い社員はいますし、転職しても同じような状況があるたびに転職してはキリがありません。ですので、まずは部下が失敗しない環境作りにチャレンジしてみてください。

私が以前勤めていた会社での体験談ですが、失敗後の上司のフォローや周りの状況によって、仕事の効率ややる気が大きく違って、「失敗を繰り返さない環境の大切さ」を実感しました。

具体的には、ある上司の下で失敗して小言を言われて終わりだったときは、反発心がいっぱいであまり素直になれませんでしたし、仕事のやる気も出ませんでした。

ですが、別のデキる上司の下で失敗したときは、原因分析と対策を上司と一緒に練ったり、同じチーム内でお互いに助け合ったりする習慣がありました。上司への信頼と仕事のやる気がかなりアップしましたし、失敗の再発防止を意識しながら仕事をするようになりました。

さらに、デキる上司は、それぞれの部下が得意なことを活かせるように仕事を振ってくれたので、仕事もやりやすくて効率も良かったです。上司のフォローや環境で、部下の仕事の質が大きく変わるのです。

相談内容からは、店舗スタッフがチーム一丸となって仕事をしているような状況には感じられませんし、「全員が同じ仕事を同じレベルでするべき」という考えのように感じます。

なので、部下個人にあったフォローの仕方や仕事の振り方で、もっと仕事をしやすい環境は作れるはずです。

というわけで、まずは転職よりも職場の環境改善にチャレンジしてみてください。ご自分のスキルアップにも繋がるはずです!

回答5:今の環境を乗り越えることで、今後のキャリアにつながる

回答者:澤井(元・人材コーディネーター)
転職回数:4回


上司と部下の板挟みでツライ状況なのですね。転職したくなってしまう気持ちもわかりますが、マネジメントの楽しさを実感できるようになるまで、もう少し頑張ってみてください。

なぜなら、今ぶつかっている壁を乗り越えることができれば、今後のキャリアや自信につながるからです。

知人の話ですが、百貨店で販売員として働いたのち、バイヤーに昇格した人がいました。バイヤーになると、販売員のときとは違う悩みが次から次に出てきて「転職しようかな」と相談を受けました。そのとき、私は次のようにアドバイスしました。

「みんながみんなバイヤーになれるわけじゃないのにもったいない!『あれもできないし、これもうまくいかない』とダメなことに目を向けるんじゃなくて、どうやったら問題をクリアできるか考えてみたらどう?」

すると、知人は、「気づかないうちに『何で全部うまくいかないんだろう・・・』と考えていて、解決策を考えることに意識が向いていなかった。問題が起きても前向きに捉えて頑張ってみる」と考え方が変化していました。

その後、本店のバイヤーに抜擢されて、今でも楽しく働いています

自分がイメージするように部下を動かすことって難しいですよね。「私だったらそつなくこなせるのに」「20代の社員は仕事ができるのに」と、イライラしてしまうのもわかります。

ですが、真剣に覚えようとしない人に「覚えてください!」と言い続けたところで、いつまでたっても覚えません。何度説明してもわからないのに、同じ説明を繰り返ししたところで理解してもらえません。

そんな50代パートさんには、どう伝えたらわかりやすいのかを考えて、別方向からアプローチするとよいと思いますよ!

ということで、店長としてレベルアップできるまで働いてみることをおすすめします。今の頑張りが、のちに糧になるはずです。


以上「部下の失敗の責任を持たされる店長職が嫌で辞めたい。転職は逃げですか?」の回答でした。
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