働きすぎる上司を見て自分の将来が心配。今のうちに転職するべき?

今回は「働きすぎる上司を見て、自分の将来が心配になった。今のうちに転職するべき?」という悩みにお答えします。

派遣会社で営業をしています。派遣労働者の人員確保のために、毎日残業の日々です。特に、自分の営業に加えて、部下の管理もしなければならない中間管理職の上司たちの負担が大きいです。残業は深夜まで及んで、終わらない分は家に持ち帰って、休日も仕事をしている状況です。

プライベートを犠牲にして働く上司の姿を見て、自分も同じ立場になったときのことを考えると不安です。私は幼いころから体力に自身がないので、上司のように働く自信はありません。今のうちに転職を考えるべきでしょうか?

[相談者:26歳♂/派遣会社/営業職/入社6年目/年収400万円~500万円未満/独身]

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回答1:今すぐの転職はおすすめしない。自己研鑽を重ねておく

人材業界はハードワークになりがちな業界ですよね。私も人材業界に5年勤めていましたが、同じように上司の働く姿に将来の自分を重ねて、「長く働ける会社ではないな」と判断して転職しました。

ですが、「将来が不安だから」という理由で、すぐに転職活動を始めることはおすすめできません。なぜなら、会社は数年経つと状況が変化して、労働環境が改善する可能性があるからです。

実際、私が5年勤めた人材会社は、今では労働環境が改善されて、ずいぶん働きやすくなったことを知りました。短期的な視点だけの転職してしまって、「転職した意味がなかったな」という、もったいない経験があります。

そこで、今は現在の職務を全うしつつ、ハードワークな環境をこなせるように自己研鑽に取り組むことをおすすめします。

例えば、体力に自信がないなら、今のうちにジム通いやジョギングを通じて体力づくりをするのも一案です。体力がないのは仕事だけでなくて、プライベート含めて全てにおいてマイナスです。職場環境が改善されなくて転職すると決めた場合に、次の職場でも長く働けるように鍛錬あるのみです。

というわけで、まだ起きていない将来のことを考えて、すぐに転職してしまうのは失敗の元です。今は自分が足りない部分を伸ばせるチャンスと捉えて、自己研鑽に励みましょう。

回答2:3社中2社で、残業が当たり前だった社風が変わった事例

私は人材派遣会社3社で働いてきましたが、どの会社も残業が多かったのでお気持ちはよくわかります。

将来への不安もあるようですが、期限を決めて会社の体制が変わらないか、もう少し様子を見てみることをおすすめします。なぜなら、私が勤務した派遣会社のうち2社は、在職中に残業削減への取り組みが実施されたからです。

その例をご紹介しますね。

A社:ノー残業デーが設定される

平社員でも毎日22時まで残業が当たり前でした。中間管理職となるともっと残業時間は多かったのですが、入社3年目のときに、週1回「ノー残業デー」が設定されました。ノー残業デーをきっかけに、社内全体で「早く帰る日があってもいいよね」という雰囲気が定着しました。

B社:業務をみんなで協力する体制になる

入社した時点で、20時以降も残業する場合は申請が必須の会社でしたが、入社して丸1年経たないうちに、毎月残業が多い社員は上司との面談も必須となりました。

面談では残業の原因となっている業務を確認して、どのように業務分散するとよいか話し合います。上司との面談をすることで、上司や他の社員が「この業務にこんなに手がかかっていたなんて!」と、残業の原因を共有することができました。時間のかかる業務は、みんなで協力して終わらせる体制が整いました。

このように、残業が当たり前だった社風も変わります。今は過剰な残業に対して厳しい世の中になっていますから、まともな会社であれば、残業削減への取り組みをしていくと思います。なので、「あと〇年は頑張ってみる」と期限を決めて、もう少し様子をみてみることをおすすめします。

回答3:働きすぎの上司に本音を聞いてみる

深夜に及ぶ残業や休日返上といった長時間労働が日常化している職場は、会社としても職場改善の対応が求められる状況です。

ですが、今回はその前に、「なぜ、上司たちはそこまでして働くのか」を考えてみましょう。「働きすぎ」というと悪いイメージですが、「一生懸命に働く」と捉えれば見方も変わります。ここは一度、上司の本音を確認してみることをおすすめします。

というのも、私は、20歳代の頃、深夜残業が当たり前の完全ブラックな職場で働いていました。夜10時前に失礼しようするものなら、「もう帰るのか!」と言われて、月に何日かは、職場のソファで仮眠をして、朝を迎えていました。

ですが、ツラいと感じたことは一度もありませんでした。不思議と毎日が充実していて、この経験が今の礎になっていると感じています。「若いときの苦労は買ってでもしろ」とは、よく言ったものです。

毎日、身を粉にして働く上司たちも、「お客さんのため」「会社の業績を上げたいため」、あるいは「自分自身が成長したいため」……など、なにかしら使命感をもって臨んでいるはずです。嫌々であれば、そこまで働くはずがありません。

ですので、会社行事のときを利用して、「なぜそこまで働くのですか?」と、ストレートに上司に聞いてみてください

そこで「大変だけど、こんなやり甲斐がある」と、生き生きした答えが返ってきたら、「実は、同じように働けるか将来が不安でして……」と相談してみてください。案外、「オレも若いときはそうだった」と本音を聞けるかもしれません。

上司の答えに共感できれば、不安は解消します。逆に、「実は身体がボロボロで、家庭も崩壊寸前だよ」と、生気を奪われていたら要注意。将来の自分を映す鏡と思って、会社に人員補充を訴えるか、転職を真剣に考えてください。

そんなわけで、まずは上司に働きすぎる現状について話を聞いてみてください。その答えによって、今どうするべきかの判断ができるはずです。

回答4:上司「以外」の働き方をよく観察してみて

最近では、自分の業績達成のために現場に立ちながら、マネジメント業務もこなさなければいけない「プレイングマネージャー」が増えています。私の勤めているIT業界でも、プレイングマネージャーは負担が大きくて、過重労働・長時間労働になりがちです。

この問題と向き合うときには、他の管理職や先輩の働き方も観察してみることをおすすめします。

というのも、私は人事部として残業削減の施策をしたことがありますが、長時間労働の原因は、「会社」と「本人」のどちらなのか、または両方なのかを切り分けて対策を考える必要があるからです。具体的には次のように切り分けます。

業務過多、人員不足→会社が原因

他の先輩・上司も同じような状況かどうか社内を見渡してみてください。同じ状況でしたら、明らかに業務が多すぎだったり、人手不足が長引いていたりで、会社に問題があります。

働き方改革が叫ばれる時代です。対策が打たれる見込みがないようでしたら、自分の体調や働き方の価値観に合う職場への転職を検討しましょう。

残業を気にしない、権限移譲できない→本人が原因

本人が残業を良しとするマインドだったり、権限移譲(業務の一部を部下に分け与えること)ができなくて仕事を抱え込んでいるなら、本人に問題があります。

働き方は人それぞれですので、別のロールモデル(お手本)になりそうな人がいないか探してみてください。他の人の仕事の進め方で調整できるなら不安も解消されて、自身の働き方を考える上で参考にもなるはずです。

ということで、上司「以外」の働き方を観察してみてください。問題点が明らかになって、現職での働き方を考えるのか、転職すべきかが見えてくると思います。

回答5:激務の上司はお手本にしない。仕事を見直すクセをつける

上司が働き過ぎている姿を見ていると、仕事量やワークライフバランスなど、考えることがたくさんあって不安になりますよね。でも、不安だからすぐに転職しまうようですと、転職先でも不安に駆られてまた転職・・・なんてことにもなりかねません。

まずは今抱えているご自分の仕事で効率化できることはないか、仕事の見直しをすることをおすすめします。

私も事務職をしていたころ、激務の上司から仕事を引き継ぐ機会がありました。「このままだと私も激務になる・・・」と思ったので、まずは「もっと仕事を効率化できないか?」を考えるようにしました。

引き継いだ業務をよく見直してみると、プログラムを組むことで自動化できたり、作業自体をなくせる部分があることがわかりました。激務の上司をロールモデル(お手本)にしないことで、事務作業の工数を削減できたのです。

そして、今のうちから業務を短縮する癖をつけておけば、昇進後に周りに仕事を振ったり、効率化できるシステム導入を会社に掛け合うこともスムーズにできるようになります。

というわけで、今上司がやっている仕事のやり方をそのまま引き継ぐ必要はないのです。今のうちから自分の仕事を常に見直して、業務を短縮する癖付けをしてみてください。将来の自分の働き過ぎを防ぐ道が開けるはずです!

回答6:会社の体質は簡単に変わらない。合わないと感じたら転職を

現在、すでにご自身も残業が多いのですよね。会社の体質として残業や休日の労働が前提で、ご自身の体調や考えと合わない場合は、転職の検討をおすすめします。

私も「残業するのが当たり前」「残業しない、残業できない人は仕事ができない」という考え方の会社で働いていたことがあります。自分の残業も多かったですが、上司はもっと残業が多くてつらそうでした。

そこで、上司と2人で「業務を効率化して残業を減らそう!」と効率化を進めました。残業時間は減らせたのですが、経営幹部の「こんなに残業が少ないのなら、もっと仕事できるよね」という判断で、残業時間を減らした分、仕事を増やされてしまいました・・・。

このように、会社の考え方として残業や休日出勤が当たり前になっていると、どんなに個人で頑張っても、働き方を変えられないケースは多いです。会社に根付いた体質はそう簡単には変わりませんし、変わるとしても相当な時間を要します。結局、残業の少ない会社に転職して、今では自分の望んだ働き方ができています。

なので、会社の残業前提の考え方が合わないようでしたら、いつまでも我慢して働き続けるよりも、今のうちに転職したほうが賢い選択だと思います。

回答7:上司と同じ働き方をしなくても大丈夫

私も人材派遣の仕事をしています。就業スタッフの悩みやキャリアの相談は就業時間後に受けることが多くて、残業が多い仕事です。また、部下や後輩の指導もしなければいけない管理職の立場なので、拘束時間は非常に長いです。

ですが、「同じように長時間働けないから転職を・・・」と考える必要はありません。理由は2つあります。

1.プライベートを犠牲にしている感覚はなくなるから

管理職になると、残業時間はカウントされません。残業をつけなくても良い分、好きなだけ仕事ができるので、むしろストレスもなく仕事ができるようになります。

人材派遣の仕事が嫌いなら別ですが、私は好きな仕事を好きなだけやっている感覚です。おそらく、あなたの上司もプライベートを犠牲にしている感覚ではないと思います。

2.管理職でも残業なしで働くことはできるから

「でも、自分は体が弱いからそんなに働けないです」と不安かと思いますが、社内を見渡してみると、管理職でも「ノー残業」の社員はたくさんいます。

たとえば、家庭と仕事の両立をする「キャリアママ」として、バリバリ実績を積んでいる管理職の同僚がいますが、彼女はマネジメントがとても上手です。部下や仲間と仕事をうまくシェアすることで、業務時間内に仕事を終わらせています。

残業の多い立場であっても、マネジメント次第でプライベートの時間を確保することは可能なのです。

というわけで、管理職になったとしても、必ずしも今の上司と同じように長時間働く必要はないですよ。自分のできる範囲で会社に貢献してください。

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