「ワーママとして転職したいけど、働きやすさとやりがいを両立する転職は可能なのかな?」と悩んでいませんか?
株式会社マイナビが運営する「マイナビニュース」に、次のような記事が掲載されていました。
ワーママ転職「働きやすさ」と「やりがい」の両立は可能? 経験者が語る
働きやすさを重視すれば、やりがいは実現できない。一方で、やりがいを追求すれば、働きやすさは諦めなければならない……とも思いがち
香山さんが行ったのが、モヤモヤを可視化すること。
子育て社員に理解のあるスタートアップ企業は、自ら仕事や事業を創り出すパワーや意欲のあるワーママにとって、働きやすさもやりがいも実現できる転職先となるうる
(引用:ワーママ転職「働きやすさ」と「やりがい」の両立は可能? 経験者が語る | マイナビニュース (2019年9月8日閲覧))
実は、ワーママが「働きやすさ」と「やりがい」を求めて転職するのは、地方在住や子供を預けられる環境がないと、ハードルが高い問題だったりします。
そこで、このページでは、
- 元・人材コーディネーター(ワーママ)
- 元・職業訓練校職員(ワーママ)
- 人事労務・キャリアカウンセラー(一児の父)
といった3名が、ワーママが「働きやすさ」と「やりがい」を求めて転職することについて、次のような内容で見解を述べていきます。
この見解をすべて読めば、ワーママ転職の現実を理解できて、取るべき行動がわかるようになるはずです。
それでは、見解をじっくりとお読みください。
見解1:地方在住ワーママでも「やりがい」を求めた働き方を
回答者:澤井(元・人材コーディネーター)
転職回数:4回
ワーママ転職の記事を読んで「都会だからこそできた転職パターンだな」と感じました。
なぜなら、首都圏に住んでいないワーママは、働き先を確保することに必死だからです。香山さんのように「働きやすさ」と「やりがい」の両立を求めて転職する余裕はありません。
私の住んでいる北海道東部では、「子供がいる」というだけで、出産後も働き続けることや産後に社会復帰するハードルがとても高くなります。
なぜかというと、地方都市の会社だと、「社内に事務担当が一人」ということも普通なので、柔軟に対応できる人材を希望する会社が多いからです。
子供の体調不良で突発的に休む可能性が高かったり、保育園のお迎えのために残業ができないのです。
柔軟に対応できる人材を採用したい企業側の事情があるので、ワーママは「子供がいても働けるだけで十分」という感覚が強くなって、「転職しよう」と思う人は少ないです。
ですが、首都圏に住んでいないワーママでも、働き方を見直すことは可能だと思っています。会社に出社して働くスタイルだけに絞ると狭き門になってしまうので、場所や時間に縛られずに働く方法も積極的に考えてみてほしいです。
例えば、
- 完全リモートワークの会社の面接を受けてみる
- クラウドソーシングを活用してフリーランス収入を得る
- ハンドメイドサイトにショップをオープンしてみる
などです。パートタイマーとして働くかたわら、「やりがい」を求めてこのような形態で副業を始めることもアリだと思います。
私も専業主婦でしたが、人材コーディネーターの仕事がとても好きだったので、人材コーディネーターの経験を活かして働くようになりました。そのひとつが、クラウドソーシングを利用してのライティング業務です。
子育てをしながら、家事育児に支障のないペースで新しいことにチャレンジできている今の環境には、とても満足しています。
ですので、このワーママ転職記事をきっかけに、地方都市に住んでいるワーママでも「やりがい」を求めた働き方をみつけてほしいと思いました。
見解2:「モヤモヤの可視化」は、ワーママ転職に使える
回答者:小池(元・職業訓練校職員)
転職回数:2回
私は家族優先、子供優先の働き方をしていますが、ママであっても仕事を優先したい人もたくさんいると思います。
ですが、今回のワーママ転職の記事のように「働きやすさ」と「やりがい」を求めて転職できるのは特殊事例で、真似や共感できる部分が少ないと感じました。
なぜなら、
- 家族の理解があって、子供が健康無事に育っている
- 小さな子供を預けられる環境がある
- 首都圏で仕事がたくさんあって、選択肢が多い
という恵まれた環境があってこその転職だからです。
なので、ワーママの誰もが同じように「働きやすさ」と「やりがい」の両立ができるとは考えられません。
でも、「モヤモヤを可視化して転職を決意した」ところにはとても共感できました。私は学生時代に、就活に有利になると思って「問題解決力を上げるセミナー」を受講したことがあります。
セミナーでは、
「頭の中だけどんなに考えても、解決の糸口を掴めないで時間をムダにすることもある。でも、目で見えるようにすると判断しやすい上に、あとから振り返ることもできるので、新たな問題が発生しても解決しやすい」
と教わりました。
それ以降、私は何か問題が発生したときには、いつも紙やスマホのメモに書き出しています。
最近も子供が手足口病にかかって家族に感染して、一家全員ダウンしてしまったことがありました。ですが、問題を書き出して優先順位がわかったことで、家族の回復に集中することができました。
目で見えるようにすることですぐに解決することが多くて、可視化の重要性を常に感じています。
なので、今回のワーママ転職記事の「可視化」の部分は、ワーママが転職を考える際にも参考になると感じました。
見解3:仕事の価値観を可視化することはとても大切
回答者:中川(人事労務&キャリアカウンセラー)
転職回数:1回
このワーママ転職の記事のように、結婚や出産、子供の入学などの節目で、自分の気持ちや仕事の価値観、環境について考えることはとても大切だと思っています。
なぜなら、今の自分を理解することで、今後の仕事での進むべき道がわかるからです。「働きやすさ」も「やりがい」も、自分の仕事の価値観によりますので、まずは自分を理解することで、「働きやすさ」と「やりがい」の両立の可能性が高まるのです。
今回のワーママ転職の記事では、もやもやした部分から数値化をしていましたが、キャリアカウンセリングでは、50枚のカードを使って仕事への価値観を確認する方法があります。
- 「通勤が便利」「給料◯万円以上」「冗談が通じる職場環境」「人から感謝される環境」など希望条件が書かれたカードを50枚ほど用意する
- 50枚のカードを「重要だと思う」「どちらでもない」「重要ではない」の3つに分ける
- 「重要だと思う」ものを10個まで厳選して順位をつける
という方法です。順位付けをすることで、曖昧だった自分の仕事への価値観がわかるようになります。
こういった専門的なカードがなくても、今回のワーママ転職の記事に書かれてあるような、今の会社と転職先を数値化して比較するのもよいと思いました。
ワーママになると、子供が生まれたり、旦那さんの転勤で遠方へ引っ越したり、環境の変化が起きやすいです。環境の変化で、仕事の価値観が変わってしまうことはよくあります。
なので、「今の自分が仕事に対して何を求めているのか」を見つめ直す作業は、定期的にやっておくとよいです。
以上「ワーママ転職「働きやすさ」と「やりがい」を両立する転職は可能?」の見解でした。
あなたは、これらの見解を読んでどう思いましたか?記事下にあるコメント欄やSNSにてご意見をお聞かせください。
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