今回は「職場の派閥争いに巻き込まれないために、中立の立場で問題ないか」という悩みにお答えします。
新卒から10年近く勤めていた大手不動産会社から、小規模の不動産会社に転職しました。
ですが、新しい会社は小さな世界の中で派閥があって、人間関係がギスギスしていることがわかりました。入社直後は、みんなやさしくしてくれたのですが、それは自分たちの派閥に入れようとしているからだと気づきました。ランチに一緒に行くと、別の派閥の悪口ばかり聞かされるのです。
たとえば、A先輩「(別グループの)Bさんは仕事がテキトーすぎる。部長の金魚のフンなだけ」こんな話をAさんから聞かされたあとに、そのBさんと話す機会があると、「Aなんてコネで入社しただけで、何の役にも立たないクズ」などと聞かされるのです。
くだらない派閥争いに巻き込まれたくないので、どこの派閥にも属さないでいたら、私のことを「コウモリ女」と揶揄する声も耳にしてしまいました。
せっかくの好条件で入社した会社なので、辞めたくはないです。このまま中立の立場を貫くべきか、どこかの派閥にとりあえず属してやり過ごすべきかで迷っています。派閥のある職場では、どう振る舞うのが一番良いのでしょうか?
[相談者:32歳♀/不動産会社/営業職/入社1年目/前職の年収500万円~600万円未満/既婚(子あり]
回答:仕事に信念を持って成果を出せば、派閥争いはなくなる
考え方の違う人が集まれば、派閥ができるのは仕方がないことです。私自身、異動や転職で何度も職場を変わりましたが、どこにも大なり小なり派閥がありました。派閥を作りたがる人たちは、誰かと同じ行動でないと安心できない、つまり、自分の考えや信念を持っていないのです。
派閥に入れば孤立しない安心感はあるかもしれませんが、派閥外の人を遠ざけてしまったり、派閥内の人がトラブルを起こすと自分も影響を受けるデメリットも多いです。
業務妨害や理不尽な評価につながるような派閥争いなら転職も検討が必要ですが、「くだらない」と感じるような派閥争いでしたら、中立の立場を貫ぬいても問題ありません。
職場は仕事をする場所です。派閥争いを気にかけるよりは、仕事に邁進して成果を出すことで、周囲から認められる存在を目指しましょう。それによって、派閥に巻き込まれない自分の居場所ができて、仕事がやりやすくなります。
また、私の経験上、組織に長くいると感覚が麻痺していたり、ひとりになる勇気が持てずに、仕方なく派閥に属している人が多いものです。信念をもって毅然とした態度・行動を率先して見せれば、派閥争いの不毛さに気づいて、だんだんとなくなっていくかもしれません。
というわけで、仕事の成果で信頼を得ることに注力していれば、派閥にとらわれず働き続けられる環境・雰囲気を生み出します。自信を持って、信念を貫きましょう。
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相談の内容はもっとも。せっかく入った条件の良い会社なので、派閥争いごときで辞めたくはないというのは当たり前のこと。それに対して、信念を貫けとか中立でいようというのはあまりにも綺麗事に聞こえる。
職場は確かに仕事をする所だけれど、それはあくまでも人間関係が成り立った上で言えること。私の経験でも似たようなことがあるけれど、どの派閥からも嫌われたら、最悪イジメという攻撃を四方八方から受けてそれこそ仕事にならない。人間、職場でうまく立ち回ることがある意味、仕事では一番大切なことだったりする。
これは綺麗事ではなく本当のこと。だから、多少、理不尽さを感じてもある程度自分が納得できる派閥に入ることこそが渡世術というものだ。
それに派閥なんてなんとでもなる。もしその派閥が嫌になったら、しれっと他の派閥に移ることって割と簡単にできたりする。その時コウモリだとか陰口を聞かれても人の噂や悪口なんてどうせ長続きしないしね。中立を貫けなんて人生、そんな綺麗事では生きてはいけない。
私も特定の派閥には属さないほうが良いと思う。中立の立場を守りながらしっかり業務をこなして、仕事のプレイヤーとしての能力を磨くことが、会社にも相談者にもメリットがあると思った。くだらない派閥争いに巻き込まれると、逆に立場が悪くなる可能性が高い。
この回答は正論といえば正論ですが、実際には転職先でいきなり一匹オオカミになって仕事の成果をあげるというのはあまりにも無謀だと感じました。中立の立場を貫くのは、できればそれに越したことはありません。ですが、まだ新入りという立場的にそれをしてはダメだと思います。とりあえずは流動的で良いのでは?
成瀬さんの意見はごもっともだと思います。会社は仕事をするために通うわけですから、自分に与えられた仕事を黙々とやることに専念すべきだと思います。