仕事を通じて成長したいのに、成長を実感できない。転職するべき?

「仕事を通じて成長を感じられない」「仕事にやりがいを感じられない」と不満に思っていませんか?仕事を通して成長を感じられない人から、次のような相談をいただきました。

相談

現在、設備装置を設計する会社で、事務員として働いています。仕事はまったく忙しくなくて、ほぼ何もすることがない日もある状態です。入社してから、仕事を通じて成長している感覚がありません。

友人に「何もすることがなくて暇」と言うと、誰もがうらやましがります。ですが、やることがない日々が続くことによって、新しい業務を覚える機会もなくて、ただ漠然とした毎日が過ぎていきます。

持っているスキルを使う機会がなくて、スキルが衰えることも不安に感じます。それを考えると、もう少し忙しい会社に転職したほうが良いように思えるのです。

ですが、世間では「ブラック企業」や「働きすぎ」のほうが問題になっています。わざわざ忙しい会社に転職したことを後悔しないだろうかと、葛藤しています。

せっかく働くのなら、仕事を通じて成長したいと考えているのですが、そんな理由で転職してよいものでしょうか?

(30歳♀/設備設計/事務職/中途入社2年目/従業員10名未満/年収200万円~300万円未満/既婚(子なし)

結論としては、転職活動を始める前に会社や上司に新たな仕事を提案したり、仕事に対する目標を設定するのが先です。この順番を間違えてしまうと、転職しても失敗するリスクが高いです。

そこで、このページでは、人事・キャリア相談のプロ5名が、職場での実体験や仕事相談、友人や同期社員の経験談を活かして、成長を感じられない仕事問題について、次のような内容で見解を述べていきます。

この回答をすべて読めば、成長を感じられない仕事への正しい対処法がわかって、転職に失敗するリスクを回避できることをお約束します。

それでは、回答をじっくりとお読みください。

回答:転職の前に、今の職場でできる仕事がないか声がけをする

回答者:澤井(元・人材コーディネーター)
転職回数:4回


仕事が暇すぎて成長できないことに不満を感じているのですね。

転職を考える前に、まずは周囲に積極的に声をかけて、自分で仕事を見つける努力をしてみてください。そうすることで、仕事の幅が広がる可能性があるからです。

私も派遣社員として働いていた会社はとてもヒマな職場でした。それまではお昼ご飯を食べる時間もないぐらい忙しい環境で働いていたので、転職した当初は戸惑いました。

半年ほど経って仕事に慣れてきたころ、思い切って先輩社員に「私でも手伝えることはありますか?」と聞いてみました。

すると、マニュアル見直しの1次チェックを任せてもらえることになったのです。他にも、溜まっていた書類の整理や、クライアントへ簡単なフォローの電話を担当してもいいか確認したところ、「ぜひお願いしたい!」と言ってもらえました。

あとから聞いたところ、「澤井さんは派遣社員だから、契約書に書いてある仕事以外をお願いしにくかったんだよね」とのことでした。

相談者さまも、持っているスキルを使う機会がなくて、スキルが衰えることも不安に感じているようですので、「こういうスキルがあるのですが、私に任せてもらえる仕事はありませんか?」と聞いてみるのもよいと思います。

ということで、まずは自分で仕事を見つける努力をしてみてください。自分から行動を起こすことで、仕事に直結するスキルだけではなくて、積極性や行動力も身につきますよ。

回答:自分のスキルを活かせる仕事を上司に提案する

回答者:小池(元・職業訓練校勤務)
転職回数:2回


毎日が暇で仕事を通じて成長できないと感じて、転職が魅力的に見えているようですね。

ですが、転職よりも社内で自分のスキルを活かせる仕事を作ったほうが、自分の成長や会社のためになるのでおすすめです。

もし私なら、自分のスキルを今の会社でどのように活かせるか考えて、上司に新たな仕事ができないか提案します。

というのも、「社内ニート状態で仕事を任せてもらえない。転職すべき?」でもお伝えしましたが、私はアルバイトで暇すぎたときに、自分で仕事を作り出して重宝された経験があるからです。

相談者さんは「入社2年目」とのことで、会社のことも仕事のこともわかってきた時期だと思います。「こんなことが不便」とか、「こんな風になったらもっといいのに」といったことも具体的に考えられるはずです。

そのような不満や要望を、自分のスキルを活かして改善していくことで、新たな仕事が作れます。

それに、たとえ成長のために転職しても、必ず成長できる環境とは限りません。忙しすぎて体を壊したり、人間関係に悩んだりと、転職がマイナスになる可能性もあります。今後ライフステージの変化があったときに、忙しすぎる状況に悩むことも考えられます。

というわけで、まずはご自分のスキルを活かせる仕事を考えて、上司に提案してみてください。何もすることがない時間を「暇」ではなく「自分で仕事を作るチャンス」と考えて、ご自分のスキルを磨く時間にすり替えてみると、成長を実感できるはずです。

回答:仕事を通じて成長を感じないのは、目標設定ができていないから

回答者:すみおか(元人事マネージャー&キャリアコンサルタント)
転職回数:1回


仕事を通じて成長していくのは、とても大切ですよね。成長を求めて忙しい会社に転職しようと考えていますが、その前に目標を設定することをおすすめします。

なぜなら、自分が成長したかどうかは、目標に近づいたかどうかで判断するしかないからです。目標がないまま忙しい仕事に就いたとしても、成長を感じることはできません。

私の同期社員に、「忙しく仕事をすることが成長につながる」と考えている人がいました。与えられた仕事だけではなくて、自ら率先して色々な仕事をしていました。

この同期は明確な目標がなくて、当初は目の前の仕事をこなしていくことに充実感を得ていたようでした。

ですが、数年経つと、「忙しいばかりで、この会社では成長していけない」と言うようになって、ついには転職をしてしまいました。目標のないまま忙しい仕事を続けるだけでは、人は成長を感じることができないのです。

明確な目標設定をしていないまま転職をしても、成長できているか疑問を感じてまた転職をしてしまう可能性があります。

ということで、忙しい会社へ転職する前に、まずは今の会社で具体的な目標を設定してみてください。目標に向かって仕事をすることで、今の会社でも成長を感じられる仕事になる可能性があります。

回答:まずは今の会社で新しいことにチャレンジしたい要望を伝えてみる

回答者:にひら(人事&キャリアコンサルタント)
転職回数:3回


「今の仕事では成長できない」とお考えのようですね。

もちろん、転職の選択肢もありますが、まずは今の会社で新しいことにチャレンジしてみたり、要望を伝えてみることから始めてみてほしいです。

私がキャリアカウンセラーとして転職支援をする中でも、「今の会社ではやることがなくてスキルがつかない。転職したい」というご相談は少なからずあります。

話をよく聞くと、一部の「本当にどんなに提案しても、要望を出しても仕事をもらえない」という会社を除いて、ほとんどは与えられた仕事のみに取り組んでいることが原因であることが多いです。

私が支援したある人は、元々「今の会社では簡単な事務しかやらせてもらえない。せっかく簿記の資格も取ったので、経理スキルがつく仕事に転職したい」と転職を希望していました。

ですが、よく話を聞いてみると、自分から簿記を取ったことや、経理を希望していることを会社には伝えていなかったのです。

そこで、まずは今の会社に資格取得の経緯や希望職種を伝えるようにアドバイスしました。すると、「それならぜひ経理の仕事にチャレンジしてほしい。やってほしい仕事がある」と言われて、「やりたかった仕事をもらえた!」と喜んでいました。

というわけで、まずは今の会社にやりたいことや、できそうなことを提案してみる価値があります。転職を検討するのは、そのあとでも遅くはありません。

回答:求める成長とは何なのかを明確にしてから転職する

回答者:仲森(元人事&キャリア・ディベロップメント・アドバイザー
転職回数:7回


仕事を通じて成長できないと、将来に向けて不安になってしまいますよね。

仕事に求める「成長」とは、具体的に言えますか?ハッキリ言えるなら、その成長が見込める環境に転職することも方法のひとつです。

ですが、その成長が何なのかを具体的にイメージできていないと、成長の過程で直面するであろう困難に立ち向かうことができなくて、後悔することになりかねません。

転職をする際には、仕事内容や働き方、年収など「全てにおいてちょうど良い職場」を求めてしまいがちですが、そのような理想の職場に巡り会えるのは稀だからです。

たとえば、長時間に渡る残業を強いられるかもしれません。面倒な作業が増えて忙しくなるだけで、プライベートな時間を確保できなくなる可能性もあります。

私は、仕事を通じて営業スキルを高めたくて、ベンチャー企業へ入社しました。入社後に、厳しい営業ノルマに心が折れそうになったことが何度もありました。ですが、「営業力を身につける」という具体的な成長目標を掲げていたので、耐えることができました。

というわけで、仕事に成長を求める場合には、新たに直面する困難に耐えうるだけの目標を自分の中でハッキリさせてから、転職を検討することをおすすめします。


以上、「仕事を通じて成長したいのに、成長を実感できない。転職するべき?」の回答でした。あなたは、これらの回答を読んでどう思いましたか?記事下にあるコメント欄にてご意見をお聞かせください。

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