ベンチャー企業の将来性にリスクを感じつつ転職しても後悔しない?

「ベンチャー企業に転職したいけど、すぐに倒産したらどうしよう」と不安に思っていませんか?ベンチャー企業への転職リスクについて、同じような相談をいただきました。

相談

私は元々ベンチャー企業でデザインの仕事をしていましたが、会社が倒産してしまったため、今のブライダル会社に中途で入社しました。

「財務経理」というデザインとはまったく違う職種ですが、福利厚生がしっかりしていて、家庭がある身としては助かっています。

ですが、つい最近になって前の会社の上司から、「デザイン会社を立ち上げた」という連絡を受けました。「事業も軌道に乗り始めたところだから、良かったらウチに来ないか?」と誘ってくれたのです。

またいつかデザインの仕事に携わりたいと思っていた私としては、心惹かれるものがある反面、不安もあります。

前職で倒産を経験しているので、またベンチャー企業に転職したいと思ったことはなくて、会社の将来性への不安が大きいです。でも、やりたい仕事ができるとなると話は別で、今すごく迷っています。

会社の将来性に不安を感じていても、自分のやりたい仕事ができるなら、ベンチャー企業への転職に踏み切ってよいものでしょうか?

(30歳♂/ブライダル事業/財務経理/中途入社3年目/従業員300名~1,000名未満/年収300万円~400万円未満/既婚(子あり))

ベンチャー企業への転職リスクが不安な様子

確かに、ベンチャー企業への転職は注意が必要です。既婚者なら家族との話し合いは必須ですし、そもそも不安を感じた状態での転職は失敗しやすいです。

そこで、このページでは、人事・キャリア相談のプロ5名が、

  • 自身の転職経験
  • 知人の転職失敗談
  • 夫が転職した妻の立場
  • ベンチャー企業の人事

の経験や情報を元にして、ベンチャー企業の転職リスクについて、次のような内容で見解を述べていきます。

この回答をすべて読めば、不安を抱えながらベンチャー企業に転職することもなくなって、安心して仕事に取り組めるようになるでしょう。

回答1:転職後の生活やリスクも含めて、家族と話し合って決める

回答者:すみおか(元人事マネージャー&キャリアコンサルタント)
転職回数:1回


ベンチャー企業でのやりたい仕事と、安定した会社での仕事、どちらを選択するのかは、とても悩ましい問題ですね。

ベンチャー企業への転職を一人で悩まれていますが、まずは生活のことも含めて家族としっかり話し合いすることをおすすめします。なぜなら、ベンチャー企業への転職は倒産のリスクだけでなくて、収入や福利厚生も不安定だからです。

事業が本格的に軌道に乗るまでは、生活面での苦労が多くなる可能性が高いです。特に、既婚者の転職は、家族で話し合いをしておかないと、仕事だけではなくて生活面でも苦労することになります。

私も、安定した上場企業を退職して、個人事業主として転職(独立)をしました。退職の前には、妻と今後の収入や生活、社会保障など数年間のライフプランを作って、リスクも含めてしっかりと話し合ってから退職をしました。

それでも、想定外のことは多くあって、苦労することもあります。ですが、退職前に家族と十分に話し合って決めていたおかげで、退職したこと自体を悔やむことはこれまでに一度もありません

もし、家族としっかり話し合っておかないと、退職したこと自体を後悔することになっていたかもしれません。

ということで、ベンチャー企業への転職を検討する場合は、転職後の生活やリスクも含めて、家族と入念に話し合って判断することをおすすめします。

回答2:不安を抱えた転職は後悔の元なので、転職はおすすめしない

回答者:小池(元・職業訓練校職員)
転職回数:2回


やりたい仕事ができるベンチャー企業に不安を感じつつも、転職するか迷っているようですね。

「ベンチャー企業に不安を感じている」とのことなので、転職はおすすめしません。というのも、不安を感じた状態で転職すると、転職後に少しでも不満が生じたときに、後悔ばかりする可能性が高いからです。

私の友人は、ワンマン経営の小さな企業に不安を抱えたまま就職しましたが、経営者のやり方についていけなくて転職しました。

「説明会や面接で違和感があって不安だったけど、入社すれば何とかなる気がした。でも、日に日に不満しか感じなくなってダメだった」と言っていました。

また、別の知人は新卒でベンチャー企業に就職しましたが、結婚を機に地元の中堅企業に転職しました。理由はやはり将来への不安だそうで、「子供が自立するまでは家族のために仕事をする」と言っていました。

この知人は学生時代に、家庭環境の変化でアルバイトを掛け持ちして苦労をしていたので、「いつか子供が生まれたら苦労させたくない」とも言っていました。

今回の場合、ご自分でも前回の倒産でベンチャー企業のデメリットを大きく感じたはずです。今感じている不安は経験に基づいた不安なので、これを無視すると何かあった際にもっと大きな後悔になりかねません。

それに、現在の会社が副業OKなら、リスクを負ってまでベンチャー企業に転職しなくても、副業としてデザインの仕事をすることも可能です。

というわけで、不安を抱えての転職は後悔の元です。どうしてもデザインの仕事をしたいなら、ベンチャー企業への転職ではなくて副業としてチャレンジしてみてください。

回答3:家族が安心できるように相談しながら決める

回答者:澤井(元・人材コーディネーター)
転職回数:4回


ベンチャー企業の将来性に不安があるけれど、やりたい仕事ができるのなら転職すべきか迷っているのですね。

躊躇せず転職にチャレンジできる年齢ですが、お子様もいらっしゃるとのことですので、ご家族とよく相談してから決めることをおすすめします。

なぜなら、もし転職したベンチャー企業が倒産するようなことになれば、自分だけではなくて家族全員の生活に影響が出てしまうからです。

我が家は、子供が生まれる前に主人が転職しています。相談者さまとは少し状況が違っていて、転職せざるを得ない状況になったので転職したのですが、どんな会社に応募しているのかは定期的に教えてもらっていました。

当時、私はフルタイムで働いていたのですが、妊娠・出産後も働ける職場ではありませんでした。

ですので、主人が転職するとなると、収入と待遇がかなり重要なポイントでした。「主人が興味を持てる仕事」かつ、「これから家族が増えても安心して働ける会社」かどうかを話し合いながら転職活動を進めてもらいました。

最終的には、いくつか内定をいただいたうち、面接時のフィーリングが合っていて、福利厚生が一番手厚い会社に転職を決めました。転職して10年近く経ちますが、妻の立場からすると、福利厚生が充実している安心感は大きいですね。

ということで、一人で悩まずに、一度ご家族と相談してみてください。思っていることを言葉にすることでご自身の迷っている気持ちも整理ができると思いますよ。

回答4:自分の優先順位を決めた上で、家族とよく話し合って検討する

回答者:にひら(人事&キャリアコンサルタント)
転職回数:3回


ベンチャー企業へ転職したいけど、やりたい仕事ができる期待と同時に、不安があるのですね。今回のケースは、ご家族がいらっしゃるということで、自分の中で仕事の優先順位を決めた上で、家族とよく話し合って検討することをおすすめします。

私はベンチャー企業の人事で採用担当をしていますが、転職がうまくいかなくなる理由は、

  1. 仕事をする上での優先順位を冷静に理解できているか
  2. 転職後の生活について家族とよく話し合えているかどうか

この2点が大きく関係していると感じています。

なぜなら、「やりたいことのみを重視して転職してしまって、転職後のお金についてよく検討できていなかった」「家族と転職後の生活についてきちんと話し合えていなかった」このような人たちは、選考辞退やさらなる転職につながっているケースを何度も見てきたからです。

今回のご相談も、ベンチャー企業の不安定さを心配しつつも、「やりたい仕事ができそう」と、とても迷われていると思います。

そこで、「お金」「時間」「やりがい」といった、仕事をする上での優先順位を自分で決めたうえで、家族と納得いくまで話し合うことをおすすめしたいです。

優先順位を冷静に見極めて、家族ときちんと話し合ってからベンチャー企業の転職を決意したなら、転職後も家族の支援を受けながら、長く仕事を続けられるはずです。

回答5:「ベンチャー企業に転職して正解だった」と言えるよう努力をする

回答者:仲森(元人事&キャリア・ディベロップメント・アドバイザー
転職回数:7回


安定した現在の会社を離れて、ベンチャー企業へ転職するのに不安を感じるのは当然です。

リスクはあるけどやりたい仕事が良いのか、今のまま安定した会社で仕事をするのか。実は、どちらを選んでも正解になります。自分の選んだ道は、努力して正解に導くしかないからです。

私は新卒でアパートやマンションの管理会社に就職しました。会社は安定していましたが、若手に仕事を任せるような社風ではありませんでした。社風が合わないと感じた私は、新卒2年目で若手が活躍する人材系ベンチャー企業へ転職しました。

仕事の要求レベルが予想以上に高くてハードワークだったため、半年間は転職したことを後悔しました

ですが、「もう転職してしまった以上、後戻りはできない」と必死になって働きました。そのおかげでスキルも向上していって、1年後には「転職して良かった」と言える状態に変わりました。

もし、あのとき転職半年で辞めてしまったら、今の私はなかったと思います。

今回の相談でも、「転職したからには、この会社に骨を埋める」くらいの気概で努力をしてみてください。デザインスキルに磨きをかけて顧客を魅了できれば、会社も存続していくでしょう。

結局のところ、将来性に不安のあるベンチャー企業に転職することに、正解も不正解もありません。自分の決断を後悔しないように、努力して納得のいく結果を出しましょう。


以上「ベンチャー企業の将来性にリスクを感じつつ転職しても後悔しない?」の回答でした。
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