給料が低いという理由だけで転職に踏み切っても大丈夫?

今回は「給料が低い。その理由だけで転職しても大丈夫か」という悩みにお答えします。

家族経営の小さな会社に入社して3年経ちますが、給料が低くて困っています。就活をしていたころは不採用続きで、唯一内定がもらえた会社なので、給料を頂けるだけでも嬉しいのですが、いかんせん手取りが安すぎるのです。

一応、4年制大学を卒業していますが、税金やら年金やらを天引きした実質の給料が月15万円を切ります。

大学時代の同級生と飲み会のときに給料の話になったりしますが、ダントツで私が低いのです。恥ずかしいというか、悔しいというか、劣等感を感じてしまいます。

なので、転職を考えているのですが、給料だけが目当てで転職に踏み切っても大丈夫でしょうか?転職で収入アップは可能なのか、そもそもちゃんと次の職に就けるのか、心配です。

[相談者:25歳男性/独身/スポーツ用品販売/営業職/年収300万円未満/入社3年目]

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回答1:収入が理由の転職も大丈夫。スキルアップで成功率は上がる

就職難を乗り越えてやっと採用された会社でも、手取りの月収が15万円を切ると、やはりつらいものがありますよね。収入は今現在の生活のベースだけでなく、人生設計の上でも重要なファクターです。収入が低ければ人生にも影響があるので、転職活動をしても大丈夫です。

まず、収入アップのための転職には、やる気以外に努力も必要です。職業訓練校の受講生にも、「結婚したから」「親の介護のために奥さんが退職したから」など、さまざまな理由で収入アップをしたくて通所する人がいました。

どの人も、「収入をアップすることが人生にとって必要なこと」という認識で、収入アップのためにスキルアップや資格取得をするべく、真剣に受講をしていました。そして、職業訓練で得たスキルを活かせる会社に無事転職を果たしていました。

なので、給与額だけ見て転職活動をするのではなくて、ご自分のスキルに磨きをかけてから転職活動をすると、転職の成功率も上がるのでおすすめです。

履歴書や面接などで転職の理由に「得た資格を活かして○○の業務に携わりたいから」や「●●のスキルを○○の業務に活かして活躍したいから」などと具体的にアピールすることができますし、実際にその努力をしていることが評価されます。

このように、多くの人が収入アップのために転職しているので、収入が理由の転職はアリです。まずはスキルアップの努力をしてから転職活動をすることで、収入アップの転職は成功しやすくなります。

回答2:転職理由は給与の低さだけ?他に不満はない?

まず、お聞きしたいことがあります。「転職を考える理由は本当に給与だけでしょうか?給与が上がれば現職に残り、転職活動は踏みとどまることはできますか?」

私はキャリアコンサルタント時代、転職理由が「給与」の1点のみ、という候補者の人には必ず上記のような問いかけをしました。Yes(転職理由が給与の低さだけ)かNo(転職理由が給与の低さだけではない)かで候補者のサポートの仕方が変わってくるからです。今回は、それぞれ、次のようにアドバイスをします。

転職理由が給与の低さだけの場合

給与だけが不満ならば、転職の前に社長に直談判してみましょう。確かに手取り15万以下はさすがに寂しいです。でも、希望の金額になれば問題は解決できますし、社長から「これ以上は上げられない」と言われれば、交渉したけどダメだったこと自体が立派な転職理由として成立します。

転職理由が給与の低さだけではない場合

給与以外に何が不満なのかノートに書き出して、そのモヤモヤを「言語化」してみましょう。「給与が低いから」というのは転職きっかけの一つであって、もっと自分の中で根深い問題があるかもしれません。そのモヤモヤは会社の将来性かもしれませんし、仕事内容かもしれません。

今はまだ言葉にできないかもしれませんが、転職する際の面接でも必ず聞かれることなので、早めに自分の言葉で伝えられるようにしておくべきです。給与を上げる転職を成功させるには、転職理由と志望理由が主観的ではなく客観的に見ても納得できるように伝えることが重要です。

というわけで、転職理由が給与の低さだけなら、まずは社長に給料交渉をしてみてください。給与以外にも不満があるなら、転職の準備のためにも、不満を言語化してみてください。

回答3:「やりたい仕事」ありきで収入アップをねらう

給与の手取りが15万円を切っていると転職を考えたくなる気持ちもよくわかります。結論から言うと、収入アップのために転職に踏み切っても大丈夫です。

どんなにやりがいのある仕事でも、収入に不満があるとモチベーションが上がらないものです。ただ、転職するにあたって気をつけてほしいのは、「やりたい仕事ありきで収入アップをねらう」ということです。収入だけで転職先を選ぶと、志望動機が弱くなってしまい、転職活動に苦戦してしまうからです。

私が人材コーディネーターとして働いていたときにも、収入アップを目指して正社員雇用が前提の派遣求人(紹介予定派遣)に応募してくる人たちがたくさんいました。ですが、残念なことに、収入や雇用形態に惹かれたことは伝わってきても、肝心の「なぜこの仕事がしたいのか」が伝わってくる人は少数でした。

そういった志望動機が弱い派遣スタッフには、個別で面接対策を行なって、これまでの経験や今後のキャリアプランをヒアリングしていました。

採用担当者が「前職の○○の経験を活かしたいと思ったから、この仕事に応募したんですね」とか、「これから▲▲のスキルを身につけたいと思って、応募したんですね」と応募してくれたことに納得できる志望動機を一緒に見つけていました。そうすることで、派遣先の面接をパスする確率もグっと上がりました。

ということで、収入アップを目指して転職するのもアリです。ですが、「収入だけ」で転職先を選ぶのではなくて、「やりたい仕事で収入アップできる転職先」を探すようにしてみてください。

回答4:転職に踏み切る前に会社に賃金交渉をする。その具体的な方法

働くうえで、給料は大切な要素のひとつですから、「もっとほしい!」という理由で、転職に踏み切っても問題ありません。たとえ収入面であっても、「今よりも上を目指したい」というポジティブな姿勢は、よい仕事をする原動力になるからです。

ただし、私なら転職に踏み切る前に、今勤めている会社に賃金交渉をします。具体的には、国税庁で発表している「年齢階層別の平均給与のデータ」を元にして実態を説明します。そのうえで、「この会社で頑張りたいので、給料をもっと上げてほしい」と交渉します。

今回のご相談は、「家族経営の小さな会社が勤め先」ですので、交渉により給料の見直しが期待できます。

もちろん、単に給料を上げてほしいだけでなくて、「新しい仕事にチャレンジしたい」「今よりも責任のある仕事に就きたい」「仕事の質を高めたい」など、仕事のステージを上げることも付け加えます。働くことの本質は、誰かや社会の役に立つことだからです。

それでも、「ウチはこれだけしか出せない」と言われてしまったら、仕方がありません。転職に踏み切りましょう。

ただし、転職する際も収入面だけで応募してはいけません。「どんな仕事をしたいのか」、この部分の考えをしっかり固めてください。収入を上げたい気持ちが転職のきっかけになってもいいですが、目的になると失敗する可能性が高まります。

まとめると、まずは、今の会社に給与を上げてもらう交渉をおすすめします。交渉がうまくいかなかった場合は、転職に踏み切ってください。

回答5:給料だけが目当ての転職は難しい。不採用になる人の共通点

給与に不満があるとのことですが、相談を読んでいて気になったのは、「自分のスキル」や「今後どうしていきたいのか」の展望がないことです。厳しいようですが、これらが見えていないと、転職は決まらないと思います。

私は企業で採用担当をしていますが、書類選考や面接で不採用にする応募者は、現職での不満だけを理由に転職を考えていて、転職先で何をしたいのか全く決まっていない人たちです。

現職での不満とは、「残業が多い」「給与が少ない」「人間関係が悪い」のどれかであることが多いのですが、共通しているのは、「今の状況を変えたいだけで、その先のことは考えていない」ということです。このような人たちは採用する側には全く魅力的に映りません。

では、人事担当者はどんな人を求めているかというと、「求めているスキルにマッチしていて、自社に入りたい明確な理由がある人」です。

ですので、給料だけが目当ての転職は難しいです。転職を成功させたいのでしたら、「自分は何ができるのか」「自分ができることを、どんな会社でどのように活かせそうか」を明確化してください。それを希望の企業に伝えられるようになれば、おのずと今より給与の高い会社を選ぶことも、可能になると思います。

回答6:これが給与アップを実現させる転職活動のやり方

現在の会社で給与がアップする見込みがないのでしたら、給与アップを目指した転職をおすすめします。なぜなら、給与不満があると、仕事も私生活も豊かにならないからです。

私は、人材コーディネータとして転職希望の人と面談をしていますが、多くの人が退職理由(転職理由)として「給与アップ」を挙げています。「自分の能力を正当に評価されたい」「自分の人生設計に見合った給与をもらいたい」と思っている人が多いのです。

そして、給与をアップさせる転職には、コツが3つありますので、お教えします。

1.転職エージェントに自分の「市場価値」を教えてもらう

まずは、給与を上げるための転職が可能かどうか、転職エージェントに登録することをおすすめします。登録後の面談で、ご自身の「市場価値(給与相場)」を教えてもらってください。給与アップが見込めるかどうか、希望に沿った求人があるかどうかを確認してから、本格的な転職活動を開始するのです。

2.現在の会社に在籍したまま転職活動をする

本格的に転職活動を始めると決まったら、現在の会社に在籍したままの転職活動をおすすめします。退職してしまうと、「無職」の焦りから、希望の給与額に届かなくても、妥協して転職先を決めてしまうことがあるからです。

3.転職エージェントのサポートを受ける

給与アップが目的の転職活動は、自分ひとりでは効率も悪いですし、応募企業にも限界があります。転職エージェントに、給与アップが可能な企業を紹介してもらったり、退職理由(ダイレクトに「給与が不満」と書かないほうが良いなど)の伝え方のテクニックを教えてもらってください。あと、企業には話しにくい年収交渉のサポートも期待できます。

ということで、給与は仕事のモチベーションにも関わる重要な指標です。転職エージェントのサポートを受けながら、給与アップを目的とした転職にチャレンジしてみてください。

回答7:まずは給料が低い自分を認めて、劣等感をやる気に変える

転職よりも大切なのは「劣等感」への対処を知ることです。相談内容を拝見して、「給料の低さ」よりも「劣等感」が転職に向けて背中を押しているように感じたからです。もし給料が多少良い会社に転職できたとしても、また別の部分に劣等感を抱えて悩む可能性があると思います。

「嫌われる勇気」という著書で一躍有名になった心理学者アルフレッド・アドラーは、「劣等感をバネに成長するためには『自分の不完全さを認める』ことが大切だ」と言っています。

今の自分をネガティブに捉えていると、劣等感をバネにがんばったところでノーマルな状態に戻るだけだからです。それでは「せっかくがんばったけど、何も良くならない」とへこんでしまい、すぐネガティブに戻ってしまいます。

ですので、まずは今の自分を認められるようにしましょう。「給料は低いけど〇〇ができる自分はえらい」など、自分の褒められる部分を探してください。それができれば「今の自分もえらいけど、給料が上がったらもっとすごいから、がんばってみよう」と、劣等感をモチベーションに変えることができて、納得のいく転職ができるはずです。

そんなわけで、給料の低い自分を前向きに捉えられるようになってから、転職活動を始めることをおすすめします。

3行まとめ:給料が低いという理由だけで転職に踏み切っても大丈夫?

  • 給与だけが不満なら、まずは会社に賃金交渉をしてみる
  • 転職先は「収入だけ」でなくて「やりたい仕事」「志望動機」ありきで探す
  • 給与アップが可能かどうか、転職エージェントに相談してみる
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