新卒1年目だけど、心身ともに疲れて転職したい。もう少し頑張ったほうが良い?

今回は「新卒1年目で転職しないほうがよいのか」という悩みにお答えします。

相談

新卒でとあるスポーツクラブに入社したのですが、残業が多くて、上司のパワハラがひどいです。その割に残業代は出ませんので、給料は増えません。

新卒1年目なので「一生懸命頑張らなければならない!」とはわかっているのですが、職場の環境が良くないことにストレスを抱えています。

上司以外のスタッフからは「無理しないでがんばってね」「少し休んでもいいよ」などの声はもらえるのですが、そのような甘い状況ではありません。

やさしい声をかけてもらっている以上「がんばらなければならない」と思ってはいるのですが、身体がついていかないのです。体調を壊しながらも仕事に出なければいけない日もありました。

インストラクターの仕事が好きで今の会社に入社したのですが、このままだとさらに身体を壊してしまうため、転職を考えています。

ですが、新卒1年目で転職をするのはどうなのでしょうか?仕事が探しにくかったり、面接で不利になったりしないかを考えると、もう少し頑張ったほうがよいのでしょうか?

[相談者:22歳男性/スポーツクラブ/スポーツインストラクター/入社1年目]

新卒1年目

回答1:健康は何よりも価値のあるもの。浪費してはいけない


臨床心理士の佐藤です。「健康」は何よりも価値があるものです。私はこれまで、仕事の過度なストレスで、心身に不調を抱えて働くことができなくなった人たちと多く会ってきました。

みなさん真面目で、どれだけ休むよう医師から言われても、「みんなに迷惑をかけられない」「人が足りないから自分が抜けると回らない」など言いながら無理して働いていました。ですが、「もう限界」とどうにもならなくなって、休職や退職をしてみると、意外と会社は何とかなっているのです。

心身に不調をきたしたときに、会社からは傷病手当金や労災給付として「お金」がもらえることはあります。けれど、どれだけ「お金」があっても「健康」を取り戻すのは容易なことではありません。

例えば、たるんだ身体を1日で引き締めるのは限界がありますよね。日々運動をしなければ引き締まった身体を取り戻すことはできません。心や身体の健康もそうです。一度崩れてしまうと、元の調子を取り戻すには長い時間がかかります。残念ながら、元の調子を取り戻せない人も少なからずいます。

また、少し調子が良くなって転職しようと思っても、心身に不調を抱えていて、仕事をしていない期間があって・・・という状態では、転職先の選択の幅が狭まります。そして、それ以上に「また同じようにしんどくなったらどうしよう」という自分の中の不安を乗り越えることが一番難しいのです。

結局、健康と若さは非常に価値があるものです。その価値が上司のパワハラや時間外労働で浪費・搾取されるのはもったいないことです。新卒1年目であれば、「第二新卒」として転職する道は広く開かれています。自分の価値を大事にして、自信をもって人生を歩んでください。

回答2:「第二新卒」としてすぐに転職活動をしよう


元・職業訓練校職員の小池です。無給の残業と酷いパワハラで、毎日とてもおつらいですね。「頑張らなければならない」と思っているようですが、上司以外のスタッフからの声かけの内容から、もう十分に頑張っていると判断できます。

これ以上、今のつらい環境で頑張ってしまうと、日常生活がつらくなるほどに心身を壊してしまいかねません。ですので、今すぐにでも転職活動を始めましょう!新卒1年目での転職は不安もあると思いますが、実は第二新卒での転職はチャンスでもあります。

近年、少子高齢化の影響で若手社員不足が発生しているので、第二新卒の需要は右肩上がりの状態です。第二新卒は企業にもメリットがあって、若手社員の確保はもちろん、ビジネスマナーや社会人の常識をすでに習得しているので、教育期間やコストが少なくて済むのです。

ポテンシャル採用を代表とした、第二新卒や若年求職者をターゲットとした求人もたくさんあります。転職サイトに登録するだけでも良いのですが、転職エージェントを活用すると「公になっていない第二新卒の求人」のマッチングもしてもらうことができます。

今の環境より良い企業の求人もたくさんあるので、人生のステップアップのチャンスなのです!

せっかく好きな仕事に就けたのに毎日仕事がつらいのでは本末転倒です。好きな仕事を続けるために、履歴書や面接では熱意をしっかりと伝えてやる気をアピールすれば大丈夫です。

つまり、「パワハラがつらいから、やむを得ず転職する」とマイナスに考えるのではなくて、「労働環境が良い企業に転職してステップアップしよう」とプラスに考えて、すぐにでも転職活動を始めてください。

回答3:1年目での転職は悪いことではない。ポジティブに伝えて


人事&キャリアコンサルタント・にひらです。厳しい環境でずいぶん頑張っていらっしゃいますね。まずは無理をしないでください。

1年目で転職をすることは決して「悪いこと」ではありません。あなたが持つ権利であり、選択肢です。

「パワハラがひどい」「残業が多い」というのは職場として正常な状態ではありません。そのような環境に長く身を置くことは、心身の調子を損ねることに繋がりますし、本格的に壊してしまった場合、仕事自体への復帰が難しくなってしまうこともあります。

もちろん、1年目で転職を希望する場合、良くない印象を持たれることはあります。ですが、「インストラクターの仕事は好き」ということですので、「インストラクターの仕事を長く続けるために今の環境では難しい。だから転職したいのだ」ということをきちんと伝えられれば、悪く取るばかりの会社だけではありません。

新卒1年目3

※決して今の会社の愚痴や悪口にならないようにして、事実だけを伝えて、「インストラクターの仕事を続けたい」というポジティブな表現にするのがポイントです。

ちなみに、私も初めに入った会社を1年で辞めて転職しました。法人営業を希望して入社したのですが、個人営業部門に配属されて、その後、自分の地元とは全く違うエリアで個人営業しかできないことになってしまったからです。

転職活動は甘くはなかったですが、きちんと意欲とポテンシャルを見込んでくれた会社に転職が決まりました。

まとめると、今回の場合は体調まで崩しているので、無理に今の会社で働き続ける必要はありません。自分の体とキャリアを一番に考えて行動してください。

回答4:自分を追い込まないで、自分に合った会社に転職すべき


人材サービス業務歴20年以上の勝山です。好きな仕事をしたくて入社した会社のはずが、ひどい残業に上司のパワハラですか・・・。つらいですよね。

以前、私が就労支援の仕事をしていた際に、同じような経験をした人がいました。「入社したばかりで、仕事や環境に慣れず残業が続いてしまって、上司に業務調整やサポートを申し入れたが改善されなかった。仕方なく頑張って続けたけれど、結果的に体調を崩して何ヶ月も仕事ができない状況になってしまった」という人です。

仕事は健康であってこそできるものです。なので、「頑張らないと」「甘えてはいけない」と自分を追い込まないで、自分らしく仕事ができる会社を探すべきです!

今の就職・転職市場では、第二新卒(学校を卒業してから概ね3年以内)として、新卒と同じように将来性を見込んでの採用も活発です。

まずは、求人サイトなどで、やりたい仕事や気になる会社を探してみると良いでしょう。第二新卒向けの求人もたくさんあります。掲載されている求人に応募して、人材会社に登録することで、面接のアドバイスも受けることもできたり、思わぬ良い話が舞い込むこともあります。

そんなわけで、悩む時間があるのでしたら、まず行動です。今すぐ自分に合った職場を探しましょう。

回答5:健康のために転職すべき。退職理由の説明の仕方がポイント


元・人材コーディネーターの澤井です。気持ちに身体がついていかない今の状態は、相談者さまが思っているよりも深刻です。「新卒1年目で転職をするなんて・・・」とためらっている場合ではないと感じました。これ以上、今の職場で頑張る必要はありません。今すぐ転職することをおすすめします。

なぜなら、これ以上頑張って精神的に病んでしまうと、働くことさえままならなくなるからです。仕事は、健康な体があるからこそできるのです。

「頑張らなければいけない」と思っても身体がついていかない今の状態は、すでに心身ともにギリギリです。あともうほんの少し心身のバランスが崩れると、うつ病になってしまいかねないと感じます。

たしかに、新卒で入社した会社を1年足らずで退職するのは印象がよくないかもしれません。ですが、面接で不利になるかならないかは、退職理由の説明の仕方次第です。

最近は以前よりもパワハラに敏感な世の中ですから、退職理由として切々とパワハラを訴えなくても、残業が多くて体調不良が続いたことを挙げれば、常識的な人事担当者は察してくれるはずです。

転職時の面接で退職理由を説明するときに気をつけたい点は、前職の愚痴や悪口にならないようにすることです。たとえば、次のように、「得るものもあったこと」「続けたい気持ちがあったこと」の2点を盛り込んで説明するのがおすすめです。

前職は、○○の点で学ぶことも多くありましたが、月△△時間以上の残業があって、体調を崩すことも増えてきたため、このままでは全力を出し切れないと思って退職しました。

もし、職務経歴書に簡単にでも退職理由を記載したい場合は、「キャリアアップのため」と書くと見栄えがよいですね。その場合は、「前職と比べて次の会社でどうキャリアアップしていきたいのか」を面接で語れるように準備しておきましょう。

ご両親や友人など周囲からの評価も気になるかもしれませんが、一番大切にするべきことは何かを考えてみてください。健康な身体があれば、今後どのようにでもキャリアップできます。ですから、健康でいきいきと仕事をするためにも、思い切って転職することをおすすめします。

回答6:精神に支障が出る前に、退職して休息を取って


元人事&キャリア・ディベロップメント・アドバイザーの仲森です。結論から言うと、すみやかに退職して、心身のバランスを整えたあとで転職することを強くおすすめします。もし、現状の環境のまま勤務を続けると、うつ病もしくはそれに類する病気を発症して、回復に5年、10年といった月日を要する恐れがあります。

新卒1年目6

人間の身体は、風邪程度の体調不良であれば数日寝ているだけで回復しますが、心や精神のバランスを崩してしまうと、脳がホルモン分泌量をコントロールできなくなります。これが「精神疾患」と言われるものです。相談から察するに、単なる体調不良ではなくて、精神疾患に至る寸前の状態だと思いました。

「現在の職場で責任を全うしよう」という気持ちはわかりますが、22歳の若さで「身体がついていかない」という発言そのものが、健康状態の深刻さを物語っているからです。昔は新卒で入社1年未満で退職すると、「職場ではなくて本人に問題がある」という先入観で見られがちでしたが、現在ではそのような見方もずいぶん減りました。

転職活動で不利になるリスクよりも、精神に支障をきたして回復のために大事な20代を費やすほうが、長期的にみて大きなリスクとなります。あなたはもう十分頑張りました。会社に退職の旨を伝えて、まずは休息を取ってください。

回答7:まずは休養を取る。職場環境の改善が期待できなければ転職


人事、労務、法務責任者・まつしたです。できれば辞めずに続けてほしいですが、「残業代が支払われない」「上司のパワハラがひどい」という状況は、ブラック企業であると言わざるを得ません。ましてや心労が重なって体調まで壊していることを考慮すると、転職を考えても当然のことでしょう。

報道でもよく取り上げられているように、入社3年以内の新入社員の離職率は「約3割」と言われていて、3人のうち1人は辞めてしまう時代です。特に事業所が小規模であればあるほど、離職率は高い傾向にあります。(参考:厚生労働省発表「新規学卒者の離職状況」

このように、新入社員が辞めてしまうことは決してめずらしいことではないので、仕事が探しくいことはありません。企業のなかには通年採用をしたり、新卒採用時に第二新卒も募集をしたり、さらには、第二新卒に特化した転職エージェントもあるほどです。面接でも、1年以内に辞めたこと自体が不利になることはないでしょう。

ただし、よく考えてほしいことがあります。今回、転職の理由は、「悪い職場環境による体調不良」ということになりますが、その原因を作っているのは上司ですよね。いわば、人間関係によるものです。

「新しいことを始めたい」とか「キャリアアップしたい」という理由での転職ではなくて、人間関係の場合、仮に新しい職場に就いても、またパワハラ上司がいたら、同じことが繰り返さないとは言い切れません。なんのために転職したのか、わかなくなってしまいます。

したがって、今やるべきことは次の3つです。

  • 上司にパワハラをやめさせる
  • 残業代をきっちり要求する
  • しっかり休養を取る

この中でいちばん重要なのは「しっかり休養を取ること」です。頑張ることはとてもいいことですが、身体を壊してまで無理をしてはいけません。かえって周りに迷惑をかける結果となってしまいます。休養を取りながら、「なぜ残業が多いのか」「なぜ上司は自分に厳しく当たるのか」をよく考えてみてください。

それでも、「職場環境の改善が期待できない」「やりがいを見出せない」という状況で、「新しい職場で再チャレンジしたい」と思うのであれば、迷わず転職しましょう。

回答8:仕事がみつかりやすい第二新卒の今なら転職すべき

私も仕事柄、パワハラや残業に悩む同世代(20代)から、転職の相談を受けることがあります。その際に私がお話している「転職すべきかを判断する3つの手順」がありますので、今回のケースと照らし合わせて、見ていきます。

手順1:転職したい理由・現職の問題点を整理する

今回のケースは、

  1. 会社の長時間労働
  2. 上司のパワハラ
  3. 残業代の未払い

の3つが挙げられますが、特に「長時間労働」と「上司のパワハラ」は、今後も働き続ける上で、身体を壊す原因になります。

手順2:1で整理した問題点を現職で実現・改善できないか考える

問題点が3つもあるので、現職で解決できるとしても、解決までにかなりの労力と時間がかかることが予測されます。

手順3:現職を継続か転職かを判断する

問題解決の長期化が予想されるので、現職を継続すると身体を壊しかねないため転職すべきです。

今回転職する上で危惧している新卒1年目での転職については、「仕事が見つからない」という可能性は低いです。なぜなら、現在は新卒で就職後数年以内に離職した人を対象とした、第二新卒求人が盛況だからです。私も第二新卒で転職に成功しています。

この第二新卒の転職で大事なことが、会社選びです。次の職場で同じようなことにならないためにも、転職サイトや求人の情報だけでなくて、現場の生の声を得ることを意識しましょう。なぜなら転職サイトや求人だけでは、会社のマイナス点を知ることができないからです。

実際、私は友人や親戚、大学のOBに、志望している会社に勤めている人がいないか確認していました。勤めている人がいれば直接話を聞いてみることで、現場の生の声を確認していました。知り合いに勤めている人がいなくても、せめて会社の口コミや評判を調べてみることは大切です。

以上のように、「長時間労働」と「パワハラ」のある職場なら、新卒1年目でも転職すべきです。会社選びの際は、現場の生の声をしっかりリサーチしてください。

3行まとめ:心身が疲弊しているけど転職に迷う新卒1年目への助言

  • 一番価値のある「健康」を失わないために、転職すべき
  • 第二新卒を対象とした求人も多くあって、転職はチャンスでもある
  • 退職・転職理由をポジティブな表現で伝えるのがポイント
リクナビNEXT

コメントを書く

この記事へのコメントはありません。

あなたのご意見をお聞かせください。