トイレを素手で掃除させるルールがある会社にストレス。転職するのは甘い?

「社内の掃除を業務時間外にやらせられる」「しかも、トイレ掃除を素手でやらないといけない」そんな会社に疑問を抱いていませんか?知らずにそんな社風の会社に入社してしまった人から、次のような相談をいただきました。

相談

うちの会社では、毎月の決まりで「環境整備」という時間外業務があります。環境整備とは、「社内をきれいにする」という、いわゆる掃除のことです。

社内の掃除をして気持ちよく働けるようにするのは良いことだと思いますが、定時の通常業務が終わってから取り組みます。ただでさえ、勤務時間が9~10時間ほどあって疲れているのに、終わらないと帰れないです。

「今日はもうここまででいいですか?」と上司に聞いても、「もっとキレイにしないと、副社長に注意されるよ」と言われてしまって、年末の大掃除ばりの掃除を毎月やらせられています。

しかも、「トイレは素手で掃除する」という謎ルールがあって、潔癖症の私は大変ストレスに感じています。「トイレを素手で掃除する」というのは、うちの会社以外にも取り入れている会社もいくつかあるようです。

ですが、正直、宗教のようで気持ちが悪いです。こんなことをさせられるなんて入社してから知りましたし、わかっていたら入社しませんでした。

仕事自体は楽しいのですが、時間外に掃除をする(しかもトイレ掃除が素手)ということにどうしても抵抗があります。

こんなことがこれから毎月待っていると考えると、転職したほうがいいのかと思っています。これくらいのことで転職考えることは甘いでしょうか?

(25歳♀/理美容サロンの店舗開発/コンサルタント/中途入社1年目/前職の年収200万円~300万円未満/独身)

会社掃除0

実は、ひとつのストレスが仕事全体のやる気に影響したり、素手でのトイレ掃除は病気感染のリスクさえある危険な環境なのです。

そこで、このページでは、人事・キャリア相談のプロ4名が、自身の仕事場での体験や、仕事相談の経験を活かして、業務時間外の掃除(+素手でのトイレ掃除)の是非について、次のような内容で見解を述べていきます。

この回答をすべて読めば、今のおかしな職場環境で長く続けるよりも、もっと気持ちよく働ける会社へ転職したほうが良いことに気づくはずです。

回答1:危険な職場環境なので、病気感染する前に転職を!

回答者:小池(元・職業訓練校職員)
転職回数:2回


毎月定時後に大掃除並みの掃除で、しかも素手でトイレを掃除するルールにストレスが溜まっているようですね。

「潔癖症だから」ということだけでなくて、素手でトイレに触れることは健康を損なう危険性すらあるので、できるだけ早めの転職活動をおすすめします。

私が学生時代にアルバイトをしていたドラッグストアでは、トイレ掃除はマスクとゴム手袋を必ずしなければいけないルールがありました。このルールには、「病原体から従業員を守る」「店内の設備や商品を汚染から防ぐ」という合理的な理由がありました。

でも、相談者様の会社での素手でのトイレ掃除には合理的な理由はなくて、ジンクスや理想がルールの元となっていると考えられます。

そもそも、トイレには排せつ物や嘔吐物、血液があらゆるところに付着しています。特に、便にはたくさんの細菌が含まれていて、病原菌の感染原因になります。

東京都福祉保健局の「家庭や施設における二次感染予防ガイドブック(PDF)」でも、「トイレ掃除のときは、専用の手袋を用いて、汚物に直接ふれないようにします」と書かれているくらい、素手でのトイレ掃除は避けなければいけません。

ご自分がどんなにきれいに手を洗っても、他の社員があまり洗わずにあちこちを触れば、トイレ以外からも汚染が広がってしまうので、「素手でトイレ掃除をする」というルールが無くならない限り、危険な職場環境です。

というわけで、素手でのトイレ掃除は社員に強要するべきではありません。ご自分の健康を守るためにも、できるだけ早めに転職活動を始めてみてください。

回答2:上場企業、または上場を目指す企業への転職を視野に入れる

回答者:仲森(元人事&キャリア・ディベロップメント・アドバイザー
転職回数:7回


結論としては、転職を視野に入れることをおすすめします。今回のケースは「社風のアンマッチ」として、転職理由として成り立つからです。

「素手でトイレ掃除を行うと会社業績が上がる」という説は私も聞いたことがあります。副社長はその説を信じて従業員にやらせているのでしょう。

このようなことがまかり通る会社はオーナー色が強くて、小規模な会社に多い傾向があります。逆に、規模拡大を目指している会社や上場している会社は、オーナー色よりも法令遵守を重んじる傾向があります。法令遵守は上場の必須条件です。

今回のケースは違法とまではいきませんが、上場企業や上場を目指すような会社では、素手でトイレ掃除を行なうことを強制されるようなことは極めて稀でしょう。転職するなら、このような大きな会社を検討するとよいです。

キャリアアドバイザーとして転職理由をアドバイスをするなら、「素手でのトイレ掃除は、衛生面では明らかにNGな行為です。業績向上を目指すために、従業員に不衛生な環境を強いている環境なので、(きれい好きな私にとって)どうしても受け入れられませんでした」という伝え方を提案します。

会社で活躍するには、スキルだけでなく社風がマッチするかどうかも重要です。なので、無理しないで自分の価値観にあった職場を探してみてください。

回答3:「ストレス」>「得られるもの」なら、転職を

回答者:澤井(元・人材コーディネーター)
転職回数:4回


仕事で疲れたあとに大掃除並みの掃除をするのは、心身ともに疲れてしまいますね。

もし私でしたら、「この会社で得られるもの」と「素手でトイレ掃除をしなくてよい会社への転職」、どちらが魅力的に感じるか天秤にかけてみます。

「この会社で得られるもの」が勝るのであれば、あと1~2年がむしゃらに働いて、転職するとき武器になるスキルを身につけます。「素手でトイレ掃除をしなくてよい会社への転職」の魅力が勝るのであれば、すぐに転職活動を始めます。

私が過去に派遣社員として働いた会社では、各営業所に室内カメラが設置されていました。

そのカメラはイントラネット(社内ネットワーク)から全社員が利用できるようになっていて、「社内で電話をかけるときには、カメラで相手が在席しているか確認してから架電する」という利用ルールになっていました。

ですが、実際は社長や役員が各営業所の勤務状況を確認するために使われていたのです。「確認」と言えば聞こえはよいですが、私は「監視されている」感が強くて、カメラが作動するたびにストレスを感じていました。

そんな状態でも勤務を続けていましたが、契約していた期間が終わるころに、「お給料を上げるから、もう少し働いてもらえないか」と打診されました。

私の「この会社で得られるもの」は、今まで働いたことのない業界での勤務経験でした。「今後、転職活動をするときに選択肢が広がるかもしれない」と思いましたが、やはり室内カメラで監視されながら働く環境には耐えられなくて、勤務期間の延長は辞退しました。

このように、「その会社でのストレス」>「その会社で得られるもの」になるようでしたら、転職をするのもアリです。体力があってバリバリ働ける今を大切に、より働きやすい環境で仕事に打ち込んでほしいと思います。

回答4:「嫌な気持ち」>「仕事の楽しさ」なら、転職を検討

回答者:にひら(人事&キャリアコンサルタント)
転職回数:3回


長時間の勤務後の掃除、とてもつらいですね。しかも、潔癖症ということで、素手でのトイレ掃除は大変苦痛だと思います。もし、その苦痛が他のメリットを考慮しても耐え難いものであれば、転職を検討するのも悪くないです。

私はキャリアカウンセラーとして、毎月7~8人の相談に乗っていますが、仕事が耐えられなくなる人に共通点があります。それは、「仕事上の嫌なことが、許容の範囲を超えるかどうか」です。

例えば、旅行の仕事が好きで旅行会社に入ったとします。でも、旅行会社は土日がかき入れどきです。

そんなときに、「旅行が好き」という気持ちよりも、「土日休みでないのがつらい」という気持ちが上回った場合、仕事を続けるのが難しくなります。どうしても嫌なことは、好きなことのメリットが大きくないと、人は我慢ができないからです。

ですから、「勤務時間が終わったあとに素手でトイレ掃除をする」という嫌なことが、今の「仕事が楽しい」という好きなことを上回るようでしたら、転職を検討して良いと思います。自分の気持ちをよく確かめて、転職すべきか検討してみてください。


以上「トイレを素手で掃除させるルールがある会社にストレス。転職するのは甘い?」の回答でした。
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