男性上司から好意を寄せられて迷惑で気持ち悪い。どうやって断る?

相手のことを思いやりすぎて本音が言えないあなたへ

今回は「男性上司から好意を寄せられて迷惑している」という悩みにお答えします。

転職したばかりの会社の上司(独身)に好意を寄せられて困っています。上司(40代後半くらい)と私(33歳)はだいぶ年齢も離れていますし、上司とお付き合いする気もありません。

普段は外勤の営業であちこち動き回って忙しい人なのですが、私がたまにオフィスで事務作業をする日は、上司もかなりの頻度でデスク仕事をしています。

また、私が仕事でミスをすると、他のスタッフのせいにして、他のスタッフを叱りつけるのです。「私のミスなんです」と伝えても、「周りの教え方が悪い!」と言って、先輩スタッフを責め立てるので、いたたまれません。

会社の部署での飲み会では、暗黙の了解のように、私と上司は隣りか、向かい合って座る流れになっています。飲み会が終わって解散するときに、酔った勢いで肩を抱いてきたり、2人だけの食事に誘われたこともあります(一線を越えたことはありません)。

私と上司の関係に周りのスタッフも気付いていて、腫れ物のように接してくるため、孤立してしまってコミュニケーションが日々取れなくなっていきます。私は今の会社に転職して2ヶ月目なので、先輩スタッフから孤立すると仕事を教えてもらうこともできません。

今はセクハラのような状況ですが、今の状況に「困っている」と言ったら、根に持たれてパワハラに発展しないか心配で、何も言い出せないでいます。

せっかく決まった仕事をすぐに辞めたくないのですが、今の状況を社内で相談できる人がいません。私はこの上司とどう接したらいいのでしょうか?

[相談者:33歳女性♀(独身)/ホテルフロント/入社2ヶ月目]

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回答1:口頭とメールで上司に「嫌だ」と伝えて、証拠も残しておく

上司から一方的に好意を寄せられて、どうしたらよいのか八方ふさがりのようですね。まだ入社して2ヶ月で、社内に親しい人もいないようなので、一人で抱え込むしかなくて、おつらいことでしょう。

今一番すべきことは、あいまいな態度を取らないで、不快であることを上司にも周りにも伝えることです。「上司だから・・・」「その後の仕事に影響が出るかもしれないから・・・」とズルズルとあいまいな態度を取ってしまうと、相手は「嫌がられていない」と勘違いして、セクハラがエスカレートしてしまいます。

実際、私が勤務していた職業訓練校にも、セクハラ被害にあってやむを得ず退職をした受講生がいましたが、あいまいな態度を取り続けていたことを後悔していました。

なので、まずは口頭と、証拠を残すためにメールでも、「嫌だ」ということをあいまいな言葉は一切使わずに、ハッキリと伝えてください。

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そして、同時にセクハラの証拠を残して、人事や窓口に相談するための準備もしていくことをおすすめします。証拠は、メモ(日時と、されたこと、周りに誰がいたか)やメールの印刷や保存、動画や音声の録音などです。証拠があることで上司は言い逃れができなくなりますので、証拠集めはとても重要です。

嫌だと感じていることを伝えても態度が変わらなかったり、逆に酷くなったり、またはパワハラに発展した場合は、すぐに証拠を添えて人事や窓口に相談してください。

現状では、相談者さまが困っていることに周りの社員が気づいていないように見受けられるので、周りに「嫌だ、助けて」という気持ちを伝えることも大切です。

ということで、勇気がいるとは思いますが、すぐにでも上司に不快であることを口頭とメールで伝えて、証拠集めをしてください。せっかく転職した会社です。ご自分が働きやすくなるように、一歩踏み出してみてください!

回答2:「セクハラ阻止」と「転職理由の準備」を同時に行なう方法

明らかに上司の行為はセクハラですね。パワハラに発展するのが怖くて言いだせない気持ちもわかりますが、一度は上司に対して「そのような行為はやめてほしい」と主張すべきです。

もし、セクハラからパワハラに発展するようであれば、転職活動をすることをおすすめします。前に「最低3年は同じ会社で働かないといけないのか?」の相談でもお伝えしたとおり、筋の通った転職理由があれば転職は可能です。

そこで、今回は、「セクハラ行為を上司に辞めてもらう作戦」と「転職理由の準備」を同時に行なえる方法をお教えします。私は、キャリアコンサルタント時代にセクハラ相談を3人から受けたことがありますが、次の方法で2人がセクハラから解放されて、1人がスムーズに転職できました。

1.出来事を記録に残す

まず、準備するものは、ボイスレコーダーと日記(ブログでも可)です。毎日、職場での出来事を日記に残してください。上司からのセクハラがある日もない日も、出来事を記録しておくのです。

そして、もし「セクハラと思える言動が起きそう」と感じたときには、ボイスレコーダーの電源をオンにして会話を録音します。

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その際に不快に感じた発言には、しっかりと拒否の意志を示すことが大切です。日記にも詳細を記録してください。

2.記録を持って相談窓口に助けを求める

次に、記録をもとに、職場内の他の組織に助けを求めます。最近では職場のセクハラやパワハラ、不正行為などを匿名で相談できるホットラインを設ける職場も増えてきました。相談窓口に、ボイスレコーダーで記録した音声を聞いてもらって、本当に困っている状況をリアルに伝えるのです。

もし、ここまでの対応をしても、会社として適切な対応が無かった場合は、転職を考えるしかありません。「対策を取っても会社は対応してくれなかった」という事実は転職理由として十分に成立します。

というわけで、記録に残しながら、上司へ拒否の意思を伝えて、相談窓口にも頼ってみてください。

回答3:上司と対峙しなくていい。相談窓口に「困っている」と訴える

上司と接する必要はありません。社内の相談窓口などを通して「困っている」ことをはっきり表明しましょう。

私は、臨床心理士としてセクハラや性犯罪の加害者から話を聞いたことがありますが、加害者は一様に「拒否しないから相手もいいんだと思っていた」「喜んでいるんだと思っていた」と言います。そして、「嫌なら言ってくれればよかったのに」と言います。

そう言いながら、「嫌だ」と言い出せない弱い立場の人を的確に狙っているのです。それこそ部下だったり、後輩だったり、子供だったりと、「嫌だ」と言ったらもっと恐ろしいことが起きるような構造を作りながら、「嫌なら言ってくれればよかった」と言うのです。

おそらく、相談者さまの上司も「飲み会ではいつも隣に座ってくれているから、好意を持ってくれている」「肩を抱いても拒否しないから、好意を持ってくれている」と思っています。そして、「セクハラだ」と言ったら「嫌なら言ってくれればよかったのに」と言うでしょう。

「そんなバカな!」「私は好意なんて持っていない!」と思うかもしれませんが、それほどまでに人は都合よく物事を解釈してしまうのです。

また、セクハラや性犯罪は、「自分がもっと気をつけていれば」「この程度のことで騒ぎ立てなくても」と被害を受けた人が抱え込んでしまうことも非常に問題となっています。

それは、日本社会に「こんなことでセクハラと言われたら何もできない」「そんな服だったら誘っていると思われても仕方ない」など、性的トラブルの被害を受けた側を批難するような風潮が根強いことが影響しています。

でも、実際はセクハラをしないでコミュニケーションを取れる人も、どんな服装でも性的な加害に及ばない人も大勢いるのですから、被害を受けた側を批難する理由にはなりません。どんな理由であっても、加害者が絶対的に悪いのです。

なので、ハラスメント被害を受けている人がしっかりと「困っている」ことを表明することが必要なのです。

もちろん、直接、上司と対峙して言う必要はありません。社内の相談窓口や労働基準監督署、法テラスなど、きちんとセクハラについて理解してくれる相談窓口を通して「私は嫌だと感じている」という意思を示しましょう。1人で抱え込まずに味方を見つけることで、きっと心が楽になるはずです。

回答4:セクハラ問題に関わる人事の視点から、大切なこと

「全く好意のない相手、しかも上司からのアプローチ」ということで、さぞお困りのことと思います。

まずは、「自分は上司に全く好意がなくて迷惑している」ということを上司や周りに対して明確にすることが、とても大事です。上司には、毅然と「こういったことは困ります」「仕事以外のことはお受けできません」と明言することをおすすめします。

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なぜなら、自分が迷惑していることを明示しておかないと、あとで人事やホットラインに相談した際に、上司や周りの社員に「向こうも好意を持っていた」と不本意なことを言われる可能性があるからです。

私は人事ですが、セクハラ問題の解決にあたるときには、必ず双方と周囲にヒアリングをします。その際に、周りから見ても被害者が明らかに嫌がっていることがわかることは、非常に大切です。

できれば、メールや録音で困っている旨を伝えた証拠を残しておけると、あとでいわれのないことを言われた際に、自分を助けることができます。

そして、上司に迷惑している旨を伝えても、セクハラをやめなかったり、パワハラに発展した場合は、ご自身で対応できる範疇を越えていますので、すぐに人事や会社のホットラインに相談してください。

事前に自分ができる対応をして準備をしておけば、安心して相談することができますし、正常な会社でしたら、確実に会社は味方になってくれます。万が一、証拠を明示しても上司の味方をするような会社なら、転職を考えて良いです。

はっきりと断るのも、相談するのも、とても勇気がいると思います。ですが、この状況が続くことは、長くご自身を傷つけることに繫がります。一刻も早く解決できるように、動いてみてください。

回答5:上司に不快感や問題行為を認識させる方法

社内で、上司が自分だけを特別扱いしたり、一方的に好意を寄せてきたり・・・とは困りましたね。上司の気持ちや真意はわかりませんが、どちらかが不快に思った時点で、セクハラにあたる可能性があります。ですので、改善を申し出たり、その旨を伝える必要があります。私が同じような立場だったら、次のように対処します。

1.態度に出す

たとえば、上司に近寄らない、(周りの人に相談して)席替えをして離れる、飲み会に参加しない、飲み会に参加しても近くに座らない、などして、自分から遠ざかります。態度に出したり、物理的に距離を取ることで、こちらの気持ちを本人に気づかせます。

2.本人に直接言う

こちらの態度や気持ちに気づいてくれないようでしたら、直接、「迷惑です」と言葉にして伝えます。穏便に済ませるためには、「私の気のせいかもしれませんが・・・」と前置きして、気持ちを伝えるのもおすすめです。

3.社内の相談窓口、もしくは人事部に相談する

本人に直接伝えても態度に変化がなかったら、対応窓口に相談するしかありません。相談しなければ、現状のまま我慢し続けるか、部署を変わるか、会社を辞めるかしかないと思います。

私は仕事上、同じような相談を受けることがあるのですが、たいていの場合、相手側にセクハラの認識がありません。ですので、まずは上司に、「相手に不快に思われている」「セクハラにあたるような行動をしている」ということを気づかせる対応をしてみてください。

回答6:すぐにでも、人事やコンプライアンス担当部署に相談して

まだ入社2ヶ月なのに何とも困った状況ですね。「社内で相談できる人がいない」ということですが、相談先は先輩や同期でなくてもよいです。人事やコンプライアンスを担当している部署が社内にあるはずなので、まずはそこに相談してみてください。

今は以前よりも企業がハラスメントに敏感になっているので、何かしらの対策は取ってくれるはずです。

相談するときに客観的な事実を伝えることができるように、「日付、場所、セクハラと感じた言動」をメモしておくとよいです。また、周囲からも「セクハラを受けている」という認識を持ってもらえるように、日頃から拒否すべきところははっきりとNOを伝えるようにしましょう。

しかるべき部署に相談したのに改善策を提示してくれない場合は、転職を検討すべきです。

33歳という年齢を考えると、いろいろな想いやキャリアプランがあって現在の仕事に転職したと思うのですが、職場環境が整っていなければ本来の力を発揮することもできません。会社が動いてくれない場合は、さっさと見切りをつけたほうがよいでしょう。

というわけで、状況が深刻化する前に、社内のしかるべき部署に現状を確認してもらったほうがよいです。今よりもさらに状況が悪化してしまうと、相談者さまが精神的なダメージを受ける事態にもなりかねません。1日でも早く相談することをおすすめします。

回答7:付き合う気がないことを態度で示す。その具体例

困った上司ですね。お互い独身ではあるものの、立場を利用して気を引こうとする態度から、すでに仕事と恋愛の境界線がごちゃごちゃになっているようです。それにしても、入社2ヶ月にして社内で暗黙の了解になるなんて、よほど積極的なアプローチをしてくるのでしょう。

基本的に、そういう勘違いをしている男性上司には、「付き合う気がないことを態度で示す」こと、これしかありません。

相談にあるように、肩に抱きつかれた場合は「さっと身を引く」、2人だけで食事に誘われたら「やんわりと断る」、もしくは「みんなで行きましょう」と回答するのです。もし、肩を抱かれたままでいる、2人で食事に行くなどをしてしまうと、男性上司に「オレに気があるかも」と思われてしまうだけです。

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また、仕事に必要なことであれば、上司の目を気にせず、他の男性社員ともコミュニケーションを取るべきです。ほかにも、例えば飲み会の席で、「あれ、それ新しい服?」と聞かれたら、「あ、ちょっとプレゼントされて」と回答すれば、ほかに気になる人がいることを、やんわりと伝えることができます。

男は単純なところがあって、義理チョコとわかっていてもバレンタインデーに他の人とは違うチョコをもらっただけでも勘違します。逆に、脈がないとわかれば、さっと身を引くものです。

遠まわしに伝えることで、相手のプライドを傷つけることもありませんし、逆上される心配も少なくなります。勘違いされている時間が長ければ長くなるほど面倒になるので、付き合う気がないことを態度でしっかり示すことが重要です。

3行まとめ:男性上司からの一方的な好意やセクハラへの対処法

  • 不快感を態度で示して気付かせたり、「嫌だ」「困る」とハッキリ言う
  • セクハラの証拠=言動、日時、場所などのメモや音声記録を残す
  • 状況が深刻化する前に、証拠を持って相談窓口に助けを求める
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