営業アシスタントからWEBデザイナー(未経験)への転職体験談「仕事=やりたいことを日々感じられる」

今回は「本当にやりたいことを仕事にしたい」という理由で、営業アシスタントから未経験でWEBデザイナーの転職に成功した永野さん♀のインタビューをお届けします。

転職成功インタビュー1

転職成功者インタビューVo.1:永野さん(1989年生まれ♀)

住まい:千葉県
最終学歴ランク:GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)
インタビュー当時の家族構成:本人(29歳)、姉(31歳)、父(65歳)、母(61歳)
転職前:月収26万円、年収370万円
転職後:手取り月収40万円
転職前:営業アシスタント
転職後:WEBデザイナー

「マニュアルに沿った仕事にやりがいを感じなかった」

――現在はどんなお仕事をしていますか?
東京都内の大手学校法人グループで、派遣社員として働いています。職種はWEBデザイナーで、専門学校のWEBサイト作成と運用を行なっています。

――前職ではどんなお仕事をしていたのですか?
前職は東京都内の大手転職支援の会社で、営業アシスタントをしていました。前々職の仕事がSEで、残業が月に40時間ほどあって、体力的につらかったので、残業が少ない事務系の派遣の仕事を選びました。

――転職のたびに職種を変えているのですね。前回はSEから営業アシスタントに変えてみてどうでしたか?
残業は減ったのですが、用意されたマニュアルに沿った定型のお仕事がほとんどでしたので、やりがいを感じる機会は少なかったです。

――残業を減らす目的を果たせたのに再び転職をしたのは、仕事にやりがいを感じなかったのが原因ですか?
はい。きっかけは、2018年の8月、入社から約1年が経ったころでした。プライベートで韓国にひとり旅に行ったのですが、記録を残したくて「自分のブログを作りたい!」という衝動にかられたんです。

最初は「アメブロでいいかな」と思っていたのですが、無料のブログは「運営側から突然記事が削除されることもある」との情報を聞いたので、有料のサーバーを借りてWordPressで作ることにしました。で、作り始めると、デザインに凝り始めて夢中になっていきました。

父「おまえはデザイン関連の仕事が向いているよ」

――WEB制作初心者にありがちですね。
そうなんですか?(笑)でも、デザインを極めるには、HTMLなどのコーディングの知識が必要なことがわかりました。最初は独学で勉強しましたが、「これ日本語?意味がわからん」と思うようなテキストの説明ばかりで、独学は断念しました。

――たしかに、HTMLとか最初はわけわからないですよね。
はい。そこから、「働きながらWEBデザインの勉強ができたら最高!」という思いが生まれて、WEBデザイナーに転職しようか父親に相談しました。すると、「おまえはデザイン関連の仕事が向いているよ。ほら、昔も漫画とかイラストでいくつか賞を取っただろ?」と言われました。

このとき、昔から父は、私にデザイナーの仕事を勧めていたことを思い出しました。父は人事採用の仕事を30年もやっていて、人の適性を見抜くのが得意なんです。そんな家族に背中を押されたこともあって、未経験としてWEBデザイナー職に就くことを決意しました。

「リクルートスタッフィングで待っていた時間がもったいなかった」

――未経験でWEBデザイナーに転職するのは難しい気がしますが、どのように転職活動を進めたのですか?
WEBデザイン業界のお仕事は、画像編集のみだったり、コーディングだけだったり、部分的な経験しかできないところもあるので、「どこまでWEBデザインに関わっていけるか」を職場選びの軸に活動を始めました。

最初にまず、前職の転職で派遣登録していた「リクルートスタッフィング」に、「WEBデザイナーの案件があったら紹介してほしいです」と連絡しました。前職の営業アシスタントのときは、当日中に案件がぶわーっと50件以上送られてくるのですが、待てど暮らせど連絡はまったく来ませんでした……。

待ちわびて問い合わせてみると、「リクルートグループの事務職の案件は多いのですが、デザイナーの案件はあまりなくて……」という回答で、待っていた時間がもったいなかったです。転職サイトを選ぶときは、「どの職種の案件に強いのか」はちゃんと調べたほうが、転職活動をスムーズに進められることを勉強しました。

「転職活動期間は、アデコなら3日だけ」

――「どの職種に強いのか」は重要ですね。リクルートスタッフィングはあきらめて、WEBデザイナーに強いサイトに登録したのですね?
はい。次は「デザイナーの案件がたくさんある」という噂を聞いて「アデコ」に登録しました。アデコにWEB登録すると、その日に担当の人から電話がかかってきました。電話で詳しい条件を擦り合わせたあと、当日中に3つほどWEBデザイナー案件が送られてきました。

一番興味を持った案件は、WEBデザイナーのお仕事の中でも、お客様と直接話をしてデザインを決める上流工程から、実際にサイトを作成するまで全体の流れを経験できるものだったんです。未経験採用にしては時給も高くて、家から近い勤務地でしたので、すぐ応募しました。

そして翌日に面談(顔合わせ)があって、翌日には採用となりました。転職活動期間は、アデコだけだと3日でした。

――3日ですか!めちゃくちゃ早いですね。早すぎて逆に不安になりませんでしたか?
不安なことは特になかったです。今回の転職で一番重視したのは、仕事内容です。WEBサイトの制作に関わりたかったので、未経験でWEBデザイナーになれるだけでも満足でした。

時給や勤務地などの条件も擦り合わせたものそのままだったので、順調に進んだのだと思います。父親に報告すると、正直不安を感じているようでした。ですが、有名なグループ企業であることや、未経験を承知の上で雇ってもらったことなどを説明すると、納得してくれました。

――派遣先の人に、転職(派遣終了)を伝えたときはどんな反応でしたか?
派遣社員だったので、派遣先の上司から「派遣社員として待遇を上げて、正社員としてもう少し一緒に働いてみない?」と提案していただきました。自分の仕事を認めてもらえたのがうれしかったので、正直迷いました。

でも、同僚からは「会社は関係ないよ。自分の時間。自分の人生だから」と言われて、自分のやりがいを感じられるWEBデザイナー職に変えようと転職を決めました。

「『仕事=やりたいこと』を日々感じられる」

――素敵な同僚でしたね。実際、転職してみていかがですか?
転職してよかったことは3つあります。1つ目は、「仕事=やりたいこと」を日々感じられることです。最近はむしろ「仕事」という感覚がないくらいです。プライベートの時間もデザインの勉強を好んでしています。休日にはデザイナーのコミュニティにも参加しているので、友人も増えました。

2つ目は、勤務地が近くなったことです。前職は通勤時間が1時間だったのが20分まで短くなりました。その分、自分の時間を確保できるようになりました。これまで通勤に使っていた時間を朝活に充てたり、退勤後はランニングを始めました。

3つ目は、副業を始められたことです。デザインの勉強を在宅ワークにも活かしています。チラシの作成や、簡単なWEBサイトを構築して、本業以外の収入を得ることができています。前職より経済的にも大きく変わりましたので、満足しています。

――見事に3つとも有機的に繋がっていますね。
はい。相乗効果になっていて、毎日がとても充実しています。

――最後に、同じように仕事にやりがいを求めて転職しようか迷っている人に、メッセージをお願いします。
「自分の時間。自分の人生」。たしか、ホリエモンもどこかの本の中で似たことを言っていました。「自分のやりたい仕事ではないけど、まだ勤務期間が短くて辞めづらい」「人間関係は良いから、やりがいはなくてもだらだら続けてしまっている」などはよくあることだと思います。

ですが、周りを気にしても、会社の人たちは自分の人生に責任を取ってくれるわけではありません。というか、周りの人はあなたのことにそれほど興味がありません。みんな自分のことで精一杯です。

なので、次の仕事は、やりたいことを選びましょう。もし、「違った」と感じたら辞めればいいんです。本当に自分が求める職場が見つかるまで、頑張ってください!

――貴重な体験談をありがとうございました!
(了)

編集後記:派遣社員として働いて、余った時間を副業に充てる

今回のインタビューを通じてわかったことは、派遣社員だと、「次の転職先が決まるスピートがめちゃくちゃ早い」ことです。派遣契約では採用面接がないので、正社員の面接で苦戦している人は、派遣社員を選択肢に入れるとすんなり決まるかもしれません。

「派遣社員だと正社員よりも待遇が劣るでしょう?」と、正社員志向の人には嫌煙されがちですが、今回の永野さんは余った時間を副業に充てているので、経済面の不安も感じられません。本業と副業が連動しているので、どちらにも相乗効果が期待できます。

しかも、どちらも「自分のやりたいこと」なので、ストレスなく充実した毎日だろうなと思いました。

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